セーターとしても親しまれている、非常にしなやかで温かい体毛。そして大きな瞳に温厚な性格。こんなアルパカが人間に愛されないわけはない。ドイツの老人ホームがこのほど、アニマルセラピーのためにアルパカを飼い始めたもようだ。
老人ホームでも独り暮らしでも、高齢者にとって寄り添ってくれる動物の存在が大きな癒しとなっていることは医学的にも証明されている。だが犬嫌い、猫嫌いという人もおり、他の動物にも目を向ける必要があると言われてきた。そんな中、最近ドイツの老人ホームが“癒し”の動物として意外にもアルパカを選び、国内外の大きな注目を集めているもようだ。
アルパカが高齢者を癒しているのは、ベルリンの「Mana Wedell Tagespflege」という老人ホーム。飼育職員に連れられ、そこのケアハウスやグループホームを慰問して回るそうだ。アルパカは南米アンデス山脈の湿潤高原地帯が原産地とドイツの人にとってはかなり縁遠い動物といえそうだが、そのふわふわとした触り心地と温厚な性格、愛らしい顔立ちが彼らに目を付けた理由だという。
動物の存在が病院や老人ホームに笑い声を生み、人々の不安を和らげ、疲労感や各種疼痛を緩和してくれることは医学研究においても十分に評価されている。また老いや病気と闘うための精神力や免疫力の向上も期待されており、音楽療法とともにアニマルセラピーは大きな注目を集めている。ひょっとしたら日本にも、老人ホームにアルパカが登場する日が来るのかもしれない。
※ 画像はbustle.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)