高い崖や超高層ビルからパラシュートをつけてジャンプする、「ベースジャンプ」というきわめて危険なスポーツ。その虜になっていた英男性が、このほどオーストラリアで思わぬ転落死を遂げた。

航空機から舞い降りるスカイダイビングとは一線を画す、「ベースジャンプ」と呼ばれる命知らずの者だけが挑むスポーツがある。超高層ビルや断崖絶壁からパラシュートで降下するもので、タワーやビルの場合は逮捕も覚悟だそうだ。そんな危険なジャンプを趣味としていた25歳の男性が今月7日未明、豪シドニーの高さ90mの崖から転落し、全身打撲により死亡した。

男性はケンブリッジ大学の卒業生という英国籍で、豪シドニーに滞在していたガレス・ジョーンズさん。この画像は英メディア『mirror.co.uk』が伝えているその記事のスクリーンショット。日の出を見ようと友人とともに東岸マンリーの高台に出かけ、フェンスを乗り越えて崖っぷちに腰かけているガレスさんの様子だ。ベースジャンプをするつもりではないのに危険を冒さずにはいられない、そんな性格がよく表れているこの写真。同行した友人が公開したものだが、これがガレスさんの生存中のほぼ最後の姿だそうだ。

スイスアルプスのアイガーやクアラ・ルンプール・タワーを含む世界各地のランドマークに挑み、500回以上のベースジャンプを成功させてきたガレスさん。気さくで友人やファンも多かった彼に、SNSでは「大地に舞い降りることをこよなく愛したガレスの美しい魂を決して忘れない」、「親友よ、安らかに眠れ」、「永遠に飛び続けて」といった哀悼の言葉が次々と綴られている。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）