このほど米インディアナ州で9歳と6歳という幼い姉妹が暴力沙汰を起こし、仲裁できなかった母親が警察に通報。証拠映像を提出し、9歳の娘について法による裁きを求めた。人々は「母親がわが子に対してそんなことをするのか」と呆れ顔だ。
家庭内でひんぱんに起きるきょうだい喧嘩。暴力暴言を伴うことも時にはあろう。親にとっては大変頭の痛いものだが、10歳にもならない姉妹のそれは果たして警察に通報するほどひどいものなのか。米インディアナ州で今、9歳女児が妹に対する家庭内暴力の容疑で逮捕されるという珍しいケースが伝えられている。
6歳妹の頭部を殴ったことにより逮捕されたのは、同州マリオン郡インディアナポリスのデラウェアストリートに暮らす9歳の少女。インディアナポリス署への通報はその子の母親アンドレア・スタンフさんからのもので、なんと「喧嘩して妹を殴るなど手が付けられません」というものであった。母親は喧嘩の一部始終を携帯電話で録画しており、それを証拠として突き出されては警察も動かざるを得ず、現在女児の身柄は郡少年拘置所にある。
きょうだい間の口論が暴力にまで発展するのを阻止できず、警察署や拘置所という本来避けなければならない場所に幼いわが子を出入りさせ、少年法が適用される年齢ではあるものの、場合によっては地域住民から“前科者”よばわりされてしまう可能性もある。そうしたことに思いが及ばず、“保護者”という言葉の意味を理解していないこの母親には、担当した警察官のラファエル・ディアス氏も首をかしげるばかりであったと話している。
※ 画像はwthr.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)