護身の目的に限り所持が許可されている拳銃を、家庭内のいざこざに関し、大変卑怯な形で利用した大人が逮捕された。拳銃を所有する意義を改めて問われるような出来事だとして、波紋を広げている。
ヒューストンの北に位置する米テキサス州モンゴメリー郡マグノリアでこのほど、非常に歪曲した形で拳銃を“使用”したヘザー・ホッジスという26歳の母親が逮捕された(写真はモンゴメリー郡警察が公開)。ボーイフレンドの連れ子である13歳少年のバックバッグに極秘のうちに拳銃をしのばせ、マグノリア中学校(Magnolia Junior High School)での持ち物検査にそれが引っかかったのだ。
ボーイフレンドと同棲するにあたり、その少年の母親役を務めるようになったホッジスだが、以前の交際相手との間にできた2人の実子に少年が時々意地悪をすることから、ホッジスはこの少年に悪い感情を抱いていたもよう。取り調べに対して「拳銃を持つことで中学校でトラブルになり、問題児扱いされればいいと思った」と供述している。拳銃は少年の父親であるボーイフレンドのもので、銃弾は入っていなかった。
現在ホッジスの身柄は拘置所にあるが、この事件をきっかけにボーイフレンドとは破局。少し前から喧嘩が絶えなかったことから彼を困らせる意図もあったものと見られている。ボーイフレンド、ホッジスともに未婚のまま子の親となっており、交際相手が変わる都度、新しいステップファミリーを築くという人生を歩んできている。“非常に短絡的”な今回の事件、家庭内トラブルで犠牲となるのは常に子供たちである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)