メキシコシティから200kmほど南西に位置するゲレロ州イグアラで、大学生43人が突然行方不明になっていた事件について、イグアラの西に位置するプエブロビエホで4日、その大学生のものと思われる多数の遺体が地中から発見された。州検察当局が詳しい捜査を進めている。

この大学生らは9月下旬、雇用差別の禁止を求めるデモに参加しており、出動した警察官および武装勢力により発砲を受けて6人が死亡、17人が負傷し、その後43人の行方が分からなくなっていた。現在28の遺体について照合が急がれているが、遺体の数が多いこと、焼かれているものや切断されている遺体もあることから難航しそうだ。

そのあたりでは警察官による汚職事件や麻薬犯罪組織との癒着は有名であり、この事件に関しても犯罪組織ばかりか警察関係者からも多数の逮捕者が出るとの見方もある。州知事は地域住民に落ち着くよう呼びかけたが、またしても大きな事件の勃発に頭を抱えているもようだ。

※　画像はmashable.comのスクリーンショット。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）