生まれ変わったら馬になりたい、私は馬として生まれてきた方が良かった…そんなことを語る女性がオーストラリアにいた。日々、馬の恰好をして歩くため、近所でも話題になっているという。
この画像は、英メディア『dailymail.co.uk』が伝えているその記事のスクリーンショット。豪ゴールドコースト在住のウェブデザイナー、リアンさん(40)は、“ポニーなりきりコスプレグッズ”を着こなす毎日を送っている。「私は “シャイアン”という名前の馬。これが一番自分らしさを感じられる瞬間なの」と満ち足りた表情で話す。徹底的に馬らしくなりたいと、すでに100万円以上を費やしたそうだ。
「私はそもそも引っ込み思案な人間なの」と語るリアンさん。だが馬が大好きで、ポニーなりきりグッズを着用した姿を鏡で見た途端に、それが自分にとてもしっくりと馴染んでいることと、自分の中に眠っていた異なるアイデンティティに気づいたという。ショッピングをはじめ外出にもその姿で出かけ、人に話しかけることもせず、舌をダラリと垂らしてギャロップするリアンさん。「皆が自分を馬だと思ってくれることが嬉しい」と真面目に話す彼女について、社会心理学者のキャロル・クイーンさんは「動物への変装願望は、非常に内気かつ動物を愛する人には起こり得ます。自分の殻を破りたいという思いからでしょう」と説明する。
コスプレだけでは物足りなくなってしまったリアンさんは今、自宅の裏庭に厩舎を作ってもらっている。ポニーなりきりグッズばかりか、大枚を叩いて馬としての世界をそこまで極めようとする彼女には友人も驚き、心配しているが、「だって私は馬よ。お金とか仕事とか、馬ならそんなことをいちいち気にしないでしょう? 自分がもっとも自分らしく生きられる何かに出会うって大事なことよ」だそうだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)