小児の肥満が大きな社会問題となっている英国。専門家らが食生活の見直しや運動の大切さを熱心に説くものの、外食業界はその危機感に関心が薄いようだ。そのような中、人気ドーナツチェーンの「クリスピー・クリーム」が同国で販売を始めたシェイク類が…!?
ここまで甘くする必要はあるのか、乳脂肪分が多すぎるなどと消費者を驚かせているのは、米・ノースカロライナ州に本社を持ち、イギリスでも多数の店舗を構える人気ファストフードチェーン「クリスピー・クリーム・ドーナツ(Krispy Kreme Doughnuts)」。このほど店舗限定でシェイクの販売を開始したが、「美味しそうなのはわかるが、あまりにもカロリーが…」の声が集まっている。
具体的なラインナップとそのカロリーは、“チョコレートドリーム=555kcal”、“コーヒークリーム=446kcal”、“キャラメルクランチ=508kcal”、そして“イチゴクリーム=612kcal”。ちなみにここの人気商品に選ばれているドーナツは、どれも1個300kcalを下らないと言われている。それを2つ注文し、さらにシェイクも飲むとなればざっと1,200kcalとなるであろう。
人の体型は小児期のうちに形成される味覚や食生活、運動に対する意識が影響されると言われる。英国は現在ヨーロッパ最大の肥満国家で、BMIが20%を超える子供が増加の一途という現状に国家は総力を挙げて立ち向かおうと必死だ。だが子供に人気のファストフード店がそのような商品を提供している限り、この国の肥満問題は解決しないであろう。
ちなみにアメリカでも高糖分・高脂肪分・高カロリーの3拍子が揃っているシェイク類に対しては、「これでは太らない方がおかしいではないか」と批判の声が年々高まっている。
※ 画像はmetro.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)