米国発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【米国発!Breaking News】低賃金、3店舗を掛け持ち勤務の32歳が急逝。過労と睡眠不足の日々。(ニュージャージー州)

米ニュージャージー州で先月下旬、健康であったものの32歳にして突然この世を去ったある女性。「ダンキンドーナツ」の3つの店舗で仕事を掛け持ちしていたことから、極度の過労と睡眠不足があったもようだ。

米メディア『Fox News』が今、ニュージャージー州で急逝した32歳女性の話題を伝えている。女性の名はマリア・フェルナンデスさん。生活のために同州ハリソン、ニューアーク、リンデンの3つの「ダンキンドーナツ」の店舗を行ったり来たりする日々を送っていた。そんな中で先月25日早朝、リンデン店での勤務を終え、次の店に向かう前にあるコンビニの駐車場で仮眠をとり始めた数時間後、車の中から心肺停止の状態で発見されたのであった。

ニューアークで5日に営まれたマリアさんの告別式。友人のひとりはメディアの取材に、「彼女は真面目で勤勉、本当によく頑張っていました。『ダンキン』の賃金は低いからと労働時間を増やすばかりのマリアに、もっといい仕事がほかにあると何度も助言したのですが」と語り、その早すぎる死を悔やんだ。警察はエンジンをつけっ放しにしていたことで排煙を吸い続けたことを直接の死因としたが、マリアさんに親しい人々はその前に過労と睡眠不足があったと考えている

マリアさんはグループ店にまたがり過密にシフトを入れていた。4年も務めていたため勝手知ったる『ダンキン』は居心地がよく、どの店舗の上司も彼女を手離したくなかったもようだ。しかしゾーンを管理するマネージャーがこれを把握し、殺人的スケジュールを黙認していたのだとしたら「ブラック」と言わざるを得ないものがある。米国では、シングルマザーをはじめ経済的な事情でダブル、トリプルで仕事を掛け持ちするマリアさんのような人が多々いる。それぞれの職場で雇用・労働の条件に違反がない限り、発見されないことも多い。

※ 画像はfoxnews.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)