プロレスラーとしては活躍したが、団体の経営者となってからの手腕は…!? 米プロレス団体WWEの株価が大暴落し、350億円もの資産が目減りした。投資家らは団体トップ、ビンス・マクマホンの経営姿勢に問題があると批判的だが、本人はこのたびの損失に何か感じ取ることはあったのか。
米プロレス団体として世界的に有名な「WWE(World Wrestling Entertainment)」の株価が、1999年に公開して以来初めてという大暴落を経験した。44%もの値下がりで、同団体のCEO兼代表取締役会長で株の半分以上を保有している筆頭株主のビンス・マクマホン氏は350ミリオン・ドル(約354億円)もの損失をくらったが、なぜか涼しい顔。これがさらに投資家らの気持ちを逆なでしている。
株価の大暴落については、最近150億円ほどでNBCユニバーサル社に映像権を売り渡したことに端を発しているもよう。この額は制作のためにかかったすべての費用の70%ほどしかカバーできていないことから、「なんと安売りをしたものだ」と関係者や投資家たちを激怒させたのだ。またWWE Networkは2月から、無制限のアクセスが可能なストリーミングサービスを始めたが、従来の3倍ほどのコンテンツを楽しめるようになったのに利用者は66万と見込み違いであったことが判明。これにもお粗末な経営手腕との批判が相次ぎ、株価の大暴落はそれらの結果と言えそうだ。
マクマホン氏は、経済専門家の「9.99ドルの月額利用料でWWEのプレミアムコンテンツを見ようとする人が、一体どれほどいるのだろう。プロレスのファン層や観戦意欲が昔とは異なってきたことに対する認識が甘い」との批判にもかかわらず、「新しくフロリダ州で若手レスラーを育成しているが、彼らはかなり期待できる。今に大スターが誕生して思い切り稼いでくれるだろう」となおも楽観的だ。
※ 画像はsportsworldnews.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)