昨年11月に、友人が運転する車(ポルシェ・カレラGT)に意気揚々と乗り込んだ俳優ポール・ウォーカー。しかし車はほどなくして木や街灯に激突し大炎上。これによりポールはわずか40歳にして死亡し、友人も帰らぬ人となった。その友人の妻で未亡人となった女性が、このほどポルシェを相手取り訴訟を起こした。
友人ロジャー(Roger Rodas)氏とともに、交通事故により死去したポール・ウォーカー。事故原因については「ポルシェの走行スピードにあった」という見解がすでに出ているものの、ロジャー氏の妻クリスティーンさんはそれに納得いかず、以下のような点を指摘しポルシェを訴えた。
■事故当日に2人が乗っていたポルシェ・カレラGTのサスペンションに欠陥部品があった
■そのせいで車は猛スピードで走行し、コントロール不能になった
またクリスティーンさんは“車が衝撃を受けて爆発に至ったのもポルシェのせい”とし、車に適切なクラッシュケージなどが欠けていた点、同タイプの車が過去に何度か大事故を起こしたにもかかわらずユーザーへの警告がなかった点なども併せて指摘している。
しかしクリスティーンさんはこの中で、「ロジャーの運転速度は時速約88キロだった」と記入。ところが米メディアは時速150キロ近くまでスピードを上げていたことを報じており、今後どのような展開が待ち受けているかは極めて不透明だ。クリスティーンさんにはハリウッドでも有数の凄腕弁護士がついているため、強気の構えでポルシェ側と闘うことになりそうだ。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)