イタリアのマフィア同様、若い衆の数がガクンと減ってしまったことが伝えられていたジャパニーズ・ヤクザの世界。「山口組」がこのほどあるホームページを立ち上げたことが海外で話題になっているようだ。
こちらの画像はzenkokumayakubokumetsudoumei.comのトップページのスクリーンショットである。『麻薬追放国土浄化同盟』なる関連団体の名で、このほど日本最大規模の指定暴力団組織「山口組」(本部:神戸市)がひとつのホームページを立ち上げた。桜、富士山の写真はお手の物だが、社会貢献として阪神・淡路大震災や東日本大震災で組員が行った炊き出しや、新年餅つき大会の様子を捉えた映像も紹介されており、人々が抱いているヤクザに関する従来のイメージを払拭しようと必死であることがうかがわれる。
“私達はホームページ作成に関しましては全くの素人です。多少お見苦しい部分もあるかと思います。ご容赦下さい。不慣れなため、御返事には時間を要する場合があります。ご容赦下さい。”の文言には、専門家の力に頼らず自分たちでサイトを立ち上げた苦労がにじみ出ている。ちなみにメニューには警察や公務員の不祥事を紹介するサイトや、「オレオレ詐欺に気をつけろ」なるサイトへのリンクが貼ってある。昨年には、詩を詠んだり釣り情報を載せたりという会報誌を発行するようになっていた山口組。サイトには「掲示板」もしっかりと設けられている。
そこで今時のごくフツーの男子に「任侠道への入門、どう?」と尋ねてみた。するとまずは「ニンキョードーって?」。続いて「指とか切断されるのマジ痛そうだし」、「タトゥーはいいけど刺青彫ってますとか、絶対にヤバそうじゃん?」、「アニメとかアイドルが好きですとか言ったら大変なんでしょ。自分には無理!」、そんな答えが返ってきた。山口組の組員の数は近年急激な右肩下がりとなり、2013年には60,000人を割り込んだことが伝えられていた。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)