STAP細胞とその論文を巡る理化学研究所の小保方晴子さんや理研関係者の会見が行われて、状況は少しずつ変化している。4月9日に小保方さんが会見を開いた当初は彼女を応援する声も多かったが、その後各方面から批判的な意見が出たこともあり「会見の内容に納得できない」という声が増えていった。そんな中で、バラエティ番組では「小保方さんに対して男性は味方する傾向にある」という意見も出ている。一方で、女性からは小保方さんについて「男の人に取り入るのが上手い。計算している」という指摘もあった。だが、ホラン千秋は異なる持論を展開した。
ホラン千秋が、「小保方さんは天然で、あれは計算ではない」という持論にいたるまでの経緯に触れておきたい。STAP細胞についての難解な説明には触れていないが、これまでの世間の認識を知る必要がある。
STAP細胞論文の問題で、不服申し立てをした小保方晴子リーダーが4月9日に大阪市内のホテルで会見した。それを受けて、Yahoo!ニュースの意識調査で「小保方リーダーの会見に納得したか?」を調べたところ、次のような結果となった。
■小保方リーダーの会見に納得?
・「納得できなかった」:51.7%(127,301票)
・「納得した」:30.3%(74,477票)
・「内容が分からなかった」:10.4%(25,640票)
・「見ていない」:7.6%(18,635票)
(Yahoo!ニュース 意識調査調べ 対象は246,053人。実施期間:2014年4月9日~2014年4月19日)
「納得できなかった」が半数を超えているが、実は会見から4日後の4月13日時点では「納得した」が31.9%「納得できなかった」が49.6%となっていた。途中経過では世間も小保方さんの説明に共感する者が多かったのだ。
ただ、この小保方さんの会見後に論文の内容や説明について様々な意見が報道され、さらに4月16日にはSTAP細胞の論文の主要執筆者、理化学研究所の笹井芳樹副センター長の会見が行われて世間の認識も変化してきた。
笹井氏の会見は予定をオーバーして3時間以上に及んだ。その詳細には触れないが、彼は「STAP細胞ではなくSTAP現象というべき…」と主張している。
4月20日に放送された『ワイドナショー』(フジテレビ系)にゲスト出演した泉谷しげるが、そこに噛み付いた。
泉谷は笹井氏の会見での発言について「STAP現象っていうのはSTAPファンタジーっていう意味だろう?」と指摘すると、“ファンタジー”というあるかもしれないSTAP細胞についての実験なんだから「失敗したっていいじゃないか!」と言う。
「俺は小保方擁護派だよ!」という彼は、STAP細胞の存在に希望を持った関係者たちが小保方さんの実験に乗っただけだと見解を示す。「実験をやってできなかったら、その時に初めて会見するべき。『ごめんなさい、税金使ってやったけど成功しなかった』と謝ればいい」と論文よりも実験結果にこだわるべきだと主張した。
さらに「小保方さんは派遣みたいなもの。外から来たねえちゃんに周りのみんなが乗っかっただけだよ。自分たちは責任を取りたくないから、論文の段階で危なくなったら早いうちに片づけようっていうことだ。それで今じゃ、STAP現象とか言ってる」と、笹井氏や理研関係者の思惑を分析してみせた。
そんな泉谷しげるにMCの松本人志が「やっぱり、男性は小保方さんに味方しちゃうんですね」と真意を追及すると、泉谷も「俺は味方しちゃうな」と認める。「苦労して痩せて、キレイになったよね」と小保方さんの話になるとテンションがあがるようだ。
松本も「あの話し方もね、キュンとしちゃう。『STAP細胞は…ありま~す』って言われると、そう、そうなのってなる」と同調すると、「あれはキュンってなるね。お前、失敗してもいいぞ。頑張れ!みたいな」と泉谷も重ねていた。
このやりとりを聞いて、極めて冷静に分析したのがホラン千秋だった。彼女は「たとえば、小保方さんが言っていることがウソだったとして、その論文を世界中に示しても絶対に誰かがウソだと見抜くはず。だから、小保方さんにはウソをつくメリットは何も無い」と小保方さんのねつ造疑惑を否定する。
さらに彼女が「30歳でこれから先も研究生活が長いのに、ここでつまらないウソをついて、それを棒に振るわけがない」と主張すると、ゲストの鳥越俊太郎氏も「論文を不正やねつ造するというのは、詐欺行為。それを彼女がやって何のメリットがあるのか? 本人はSTAP細胞があると思い込んでいたけれど、間違った報告をした結果として指摘されることはあっても、意図的、故意にやったとするのがおかしい」と同感した。
松本が「結局、みんなSTAP細胞はあって欲しい。そういう意味では小保方擁護派だよね」とまとめようとすると、フジテレビの山崎夕貴アナウンサーが「でも、男性陣みんなが『小保方さんを許そう』みたいなのはどうでしょうか」と不満を表した。泉谷が「あの魅力がいいんだよ、お前じゃだめなんだ」と言えば、松本も「上手いんだよね」と小保方さんに味方する。
さらに、女性ながらもホラン千秋が「小保方さんは上手いとかじゃないと思う。あれは天然なんですよ。計算とかじゃない」と持論を展開してみせた。世間の女性からは「小保方さんは男の人に取り入るのが上手い」といった厳しい声も出ているが、彼女はそれを否定するのだ。
新しい情報では小保方さんが本来、論文に掲載すべきだった画像など追加の資料を用意して、近日中に提出する予定だという。さらなる展開を見せそうだが、松本人志が言うように誰もがSTAP細胞の存在を望んでいるのだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)