学校には保護者など多くの人の出入りがあるものだ。職員は「貴重品はロッカーへ」を徹底しているはずだが、クラスの担任が私物の入ったバッグを自分の教室に持ち込むことはままあるのだろう。ある児童の祖母はそれをじっと観察していたのであった。
米メリーランド州のアナランデル郡グレン・バーニーにある「Marley Elementary School」という小学校で、孫のPTA活動にせっせと参加していたテレサ・セイルズ(写真はアナランデル郡警察が公開=49)という女が、女性教師の財布からお金をくすねて逮捕された。
25日朝、恒例となっているPTA参加型の朝礼が食堂で開催され、セイルズはその最中に誰もいないある教室に忍び込んだ。そこで担任教師のバッグから財布を盗み、教室から出たところである職員に「何をしていたんですか?」と呼び止められたが、そこはうまく誤魔化せたという。
続いて女性教師がその教室に戻り、バッグから財布が抜かれていることに気づき、すぐに食堂へ。そこで彼女の目に飛び込んできたのは、自分の財布から何やら抜いてゴミ箱に捨てているセイルズの姿であった。逮捕されたセイルズの身柄は留置場に送られたが、設定された保釈金は5千ドル。孫も親も大恥をかかされ、セイルズの保釈のために多額を支払ってくれる者はいないもよう。この祖母の学校への出入りは今後一切お断りとして、学校側も法的措置を取る予定とのことだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)