このほど米コロラド州デンバーで、竜巻にも似た大規模な「塵旋風」が発生し、広い空き地を焼きつくした。その衝撃的な映像がビデオに収められて話題を呼んでいる。

「塵旋風（じんせんぷう）」と呼ばれる突風をご存知であろうか。晴天かつ強風という条件の下、運動場や田畑、広い空き地などで発生する。地表付近で発生した上昇気流に強い横風が加わって渦巻状に舞い上がるもので、日常生活の中でも落ち葉などが浮き上がり、渦巻状に回転する「つむじ風」なら度々確認される。だが世界では、竜巻かと思うほど激しい塵旋風が稀に発生しているようだ。

こちらの画像は19日、『Thomas Rogers』さんが“RX Burn Rocky Mtn Arsenal 3/14/2014”というタイトルでYouTubeに投稿した動画のスクリーンショットである。米国政府がコロラド州デンバーに所有している化学兵器製造センター、「ロッキーマウンテン兵器工場（Rocky Mountain Arsenal）」で、かつてなかったほどの激しい塵旋風がこのほど発生し、その一部始終が撮影されたのだ。消防車をはじめ各方面から多数の緊急車両が到着したが、自然の脅威を目の当たりにしては為す術もなく、約60万平方メートルが焼きつくされたとのこと。幸い人的被害はなかったそうだ。

（TechinsightJapan編集部　Joy横手）