writer : maki

携帯電話代の節約効果が期待される“SIMフリー”。約6割が「詳しく知らない」という実態が明らかに。

「携帯電話に関するアンケート」の結果が公表され、携帯電話本体価格を「高い」と感じている者が約85%、また月々に支払う携帯電話費用を「高い」と感じている者が約72%にのぼることが分かった。スマートフォンが普及したことで利便性の一方で経費もかかるようになったのが一因と思われるが、その携帯電話代を抑えると期待されている“SIMフリー”についてはどのような状況なのか。

プラスワン・マーケティング株式会社が、全国の30歳~49歳までの携帯電話を所持している男女1,032名に行った「携帯電話に関するアンケート」調査の結果を発表した。(調査方法:インターネット調査、調査期間:2014年2月26日~2月27日)

消費税アップを目前に控えて、携帯電話・スマートフォンの本体・料金を見直す人が急増している。そんな中で行った今回の調査結果では携帯電話本体価格をおよそ85%の人が「高い」と感じていることが分かった。それに関連して、機種変更する際のポイントはスペックやデザインより「端末価格」だという実態も見えてきた。

月々に支払う携帯電話費用でもっとも多かったのは、「3,000円以下」(23.1%)で、2位は「7,001円~9,000円」(22.4%)。「使う人は使う」「使わない人はほとんど使わない」と二極分化の傾向があるようだ。また、支払っている料金についてどう感じているかを聞いてみたところ、実に約7割が「高い」と感じている。

スマートフォンは便利な機能がある反面で携帯電話料金や端末価格で不満を持つ人は少なくない。「端末・料金プランが格段に安くなるとしたら乗り換えを検討しますか?」という質問に、「検討の可能性はある」とした人が61%。「今すぐ検討する」という人と合わせると、78.8%が、「料金体系が改善さえされれば、乗り換えを検討する」と回答した。

そうした状況で、「値段が高い」というスマートフォンのイメージを覆す可能性を持っているのが“SIMフリー端末”だ。大きなメリットをあげると次のようなものがある。

「端末価格が安い」…平均7~9万円以上と高額なキャリア契約用のスマートフォンに比べて、低価格で本体を購入できるものが多いようだ。

「通信料金を節約できる」…大手キャリアのスマートフォンだと、料金プランは、利用し放題の基本料金が5,000円以上するものが大半。これを、MVNOと呼ばれる事業者が提供する格安SIMカードを使えば、データ通信料も月額1,000円以下に抑えることが可能になる。

ほかにも、「『2年縛り』のような契約プランの影響を受けることがない」、「海外でスマートフォンを使用する際に、SIMフリースマートフォンであれば、現地のキャリアが提供する格安通信プランを、SIMカードを差し替えることによって使えるので、大手キャリアの高い料金を使わずに済む」などのメリットがある。

デメリットとしては、「キャリアの独自サービスの中にはSIMフリー端末では利用できなくなるものも存在する」、「海外製の端末や他キャリアの端末などを使用した場合に出てくる不具合や故障」もSIMフリー化の課題といえる。

最近は日本クオリティの本格SIMフリースマートフォン「freetel(フリーテル)」など、信頼できる“SIMフリー端末”も出てきた。「freetel」は従来のスマートフォンに比べて圧倒的に安い価格(税別12,190円)が注目されている。

今回の調査でその“SIMフリー”という言葉についてどれほど認識されているかを調べると、「言葉、機能などの詳細は知っているが、利用はしていない」が36.1%。「知っているし、利用している」と回答した人はわずかに4.6%と少ない。

「聞いたことはあるが、詳細はよくわからない」が32.5%となっており、「知らない」の26.8%と合わせておよそ6割が“SIMフリー”を詳しく知らないということになる。

名前は広がり始めている“SIMフリー”だが、いったいどのようなものなのか。

これまで、国内の携帯電話機ではキャリアごとに特定のSIMカードだけが利用できる仕組みとなっていた。これを“SIMロック”といい、現在ではSIMロック解除することで他のキャリアでも使用可能な機種がある。

それに対して“SIMフリー”とは最初からSIMロックがされていないのでそうした煩雑な対応は不要。そのような制限を無くし通信帯域さえ合致していればどこのSIMカードでも利用できる。

消費税も上がる中で、ますます注目されるのが“SIMフリー端末”だろう。SIMフリースマートフォン「freetel(フリーテル)」はそれに応える高品質なものといえる。チェックしておきたい製品だ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)