『THE MANZAI 2013』の決勝大会が12月15日に行われて、ウーマンラッシュアワーが優勝した。決勝では視聴者による“国民ワラテン”でNON STYLEが99点で1票を得たが、審査員投票で1票しか入らず敗れている。コンテストなので審査員が選んだウーマンラッシュアワーが王者であることは間違いないが、果たして視聴者が一番面白いと思った芸人は誰なのか? ネットでアンケート調査を行ったところ、途中結果ではNON STYLEや決勝に進出しなかった流れ星にも人気が集まっている。
お笑いコンテスト『THE MANZAI 2013』で最終決勝に残ったのは、千鳥とNON STYLE、そしてウーマンラッシュアワーだった。“国民ワラテン”では千鳥が91点、ウーマンラッシュアワーが94点、NON STYLEが99点という大接戦の末にNON STYLEが1票を得ている。
しかし審査員投票では千鳥に3票、ウーマンラッシュアワーに5票が入ったが、NON STYLEには1票しか入らず、“ワラテン”の1票と合わせても2票という結果だった。
Yahoo!ニュースによる意識調査で『「THE MANZAI 2013」の決勝大会に進んだ12組のうち、あなたがいちばん面白いと思ったのは?』という質問をしたところ、途中経過ではあるが興味深いデータが出ている。
■「THE MANZAI 2013」で面白いと思ったのは?
・「レイザーラモン」:4.5%(2,267票)
・「チーモンチョーチュウ」:3.1%(1,575票)
・「オジンオズボーン」:4.8%(2,442票)
・「千鳥」:7.4%(3,745票)
・「学天即」:1.5%(778票)
・「風藤松原」:4.5%(2,270票)
・「銀シャリ」:2.0%(1,018票)
・「ウーマンラッシュアワー」:16.6%(8,445票)
・「天竺鼠」:1.2%(609票)
・「NON STYLE」:22.8%(11,603票)
・「東京ダイナマイト」:11.2%(5,720票)
・「流れ星」:20.4%(10,428票)
(Yahoo!ニュース 意識調査調べ 対象は50,900人。データは12月18日19時時点のもの。実施予定期間:2013年12月15日~2013年12月25日)
最も票数が多いのがNON STYLEとなっており、これは決勝での“国民ワラテン”の結果と一致する。そして次に多いのが流れ星で、ウーマンラッシュアワーが3番目につけている。
回答者のコメントには、「ウーマンラッシュアワーとノンスタイルは甲乙つけがたい」、「ノンスタイルは、相変わらず石田君がうまい。安定感がありスピードもある。いま最高の漫才」、「流れ星のひじの歌、何回聞いても笑える」といった芸人の評価が多い。
「ノンスタイルが絶対一番と思っていたので結果には納得できないが、美味しいと思うレストランが人それぞれ違うように、面白いと感じるところも人によって違うのだろう」と審査の難しさを感じたという意見もあった。
また、「“国民ワラテン”の支持が一番正直だったんじゃないかな? “国民ワラテン”をはじめに出しちゃうと、審査員はプロの視点から“独自の観点”を出したがるから、国民支持との乖離が生じると思う」といった分析も見られる。
『THE MANZAI 2013』でウーマンラッシュアワーが優勝した後に、コメントを求められた審査員の秋元康は「どういうネタで勝ちたいか、これだったらウケると分かっていても『自分がやりたいネタはこれだ』という意地があって見ていて楽しかった」と答えた。
一方で唯一、NON STYLEに投票した西川きよしは「国民投票で1票あったのもあるが、ネタの組み立て方としては微妙にNON STYLEが…」と言いかけて時間切れでコメントできなかった。
生放送の難しさではあるが、“お笑いコンテスト”としては審査員一人ひとりの感想を聞くくらいの時間は欲しかった。審査員の考えを知ることで、視聴者も投票結果に納得することができるのではないだろうか。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)