writer : maki

「初めて老眼を自覚」40代が最多。「気づかれたくない相手」は同僚や部下。

国内コンタクトレンズ会社が『老眼に対するアンケート』を行ったところ「コンタクトレンズでは老眼が矯正できない」と思っている人が56%もいることが分かった。さらに「老眼鏡を使う上でのストレスの原因」や「老眼だと気づかれたくない相手」などの項目で興味深い結果が出ている。

国内コンタクトレンズシェア第2位のクーパービジョン・ジャパン株式会社が展開するウェブサイト『AGING EYE NAVI』(http://aging-eye.jp)では、老眼についての正しい知識を、医学博士・梶田雅義氏の監修のもと、発信している。そこで行われた『老眼に対するアンケート』の集計結果が公表された。(集計期間:10月28日~11月13日。合計5,935人が回答)

■コンタクトレンズで老眼を矯正できることを知らない人が半数以上
「コンタクトレンズで老眼を矯正できることを知っていますか?」の質問への回答は、「はい」が44%、「いいえ」が56%という結果となった。半数以上が老眼には老眼鏡を使用するしかないと考えているようだ。

■コンタクトレンズで老眼を矯正したいと思う人は5割以上!
一方で「コンタクトレンズで老眼を矯正したいと思いますか?」との問いには、「とても思う」が23%「思う」が29%と、合わせて52%が「思う」となり、半数以上がコンタクトレンズでの老眼矯正を望んでいることが分かった。

■老眼鏡のストレスは「面倒だから」
回答者のうち3割が、老眼鏡での対策を行っていることが明らかとなった。次に多かった対策は「遠近両用メガネ」で16%、3番目が遠近両用コンタクトレンズという結果となり、「コンタクトレンズで老眼矯正ができる」という情報が普及していないことが影響しているようだ。

やむを得ず老眼鏡を使っている人も含めて「老眼鏡を使っていてストレスを感じるのはどのような点ですか?」(複数回答)という質問には「取り出してかけるのが面倒」との答えが最も多かった。2番目は「いつも持ち歩く必要がある」となり「携帯する必要」や「必ずかけなければならない」など、プラスαの行動が面倒だという意見に集約される。

■自分の老眼、気づかれたくない相手は夫や妻よりも会社の同僚や部下
事前質問で7割近くが「自分が老眼だということを気にしている」と答えた結果を踏まえて「自分の老眼を誰に気づかれたくないか?」と質問したところ、「会社の同僚や部下」の回答が25%で最も多かった。他には「同姓の友達」が13%、恋人」は5%、「子ども」は4%、「夫もしくは妻」は3%となっている。

また、「老眼だと気づかれたくない理由」を見てみると、「自分の年齢を意識してしまうから」が23%で最も多く、「若々しく魅力的に見られたいから」が18%、「年下や同世代の人に老けていると思われたくないから」が16%と続く。

国内コンタクトレンズ会社が「老眼に対するアンケート」を実施中

■老眼の自覚がもっとも出てくるのは40代から きっかけは「人の指摘」より「自覚症状」
老眼の自覚症状があると答えた89%のうち「老眼を自覚しはじめた年齢」を調べると、最も多かったのが45~49歳で37%。続いて40~44歳が29%となった。合わせて40代から自分が老眼であると認識し始めた人が6割強となっており、“老眼”とはいえ40という年齢が目にとってひとつの節目といえそうだ。

「自分が老眼だと気づいたきっかけは?」という問いに対しては、3割以上が「近くのものが見えにくくなった」と回答した。他には「遠くや近くのものを見るときに、焦点が合うのに時間がかかるようになった」「読書やパソコン作業で目が疲れるようになった」という回答が多く、「医者に指摘された」「人に指摘された」という回答はそれぞれ1%ほどだった。

そうやって老眼だと気づいた後に、ストレスを感じたり苦労していることについては「携帯電話や本などを見るときに、以前より離さないと読みにくい」が26%で最も多く、「レストランのメニューや仕事の資料、買い物時の食品の成分表示など、細かい文字を見る際に不便やストレスを感じてしまう」という意見が見られた。

こうしたアンケート結果から「老眼鏡はストレスを感じる」、「できればコンタクトで老眼を矯正したい」、「しかし、コンタクトで老眼を矯正できるとは知らない」という現状が見えてくる。

クーパービジョン・ジャパン株式会社では、老眼を矯正するオールビュー・コンタクトレンズ「プロクリアR ワンデー マルチフォーカル」を販売している。同製品は遠近両用で「遠くも近くも、いつでも自然に、しかも楽に」、「レンズのうるおいと清潔を、しっかりキープ」をモットーに開発されたものだ。

今回のアンケート結果は「いくつになっても、『見る』をスマートに」をコンセプトにしたウェブサイト『AGING EYE NAVI』(http://aging-eye.jp)によるもの。アンケートは引き続き行われているので、サイトで最新の結果を見ることができる。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)