米国発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【米国発!Breaking News】過激化する米・リアリティ番組。「男性の睾丸摘出と再建術の映像を全て放送」。

人体、生命の神秘はついにここまで人目にさらされる時代になった。アメリカの有名チャンネルが、医学研究のために睾丸を提供する男性とその手術の様子、睾丸のその後などを生々しく追う番組の制作を決めた。しかし医療ドキュメンタリー番組とは趣が異なるようだ。

このほど米ラスベガス在住の健康な中年男性が、医学研究の材料として自分の睾丸を役立てて欲しいとその提供を決意した。男性が見せる手術前の緊張。また摘出手術はどのように行われ、その睾丸はどのように扱われるのか。「それを全て撮影して視聴者の皆さんにお見せします」と約束したのは、衛星およびケーブルTVで人気の「TLC(The Learning Channel)」チャンネルであった。

医学研究のために片方の睾丸を提供すると決めたのは、ラスベガス在住のマーク・パリシさんという男性。22,000ポンド(約350万円)で交渉が成立したが、摘出後には美的観点から人工睾丸を埋める再建術も約束された。まだ手術前のマークさんは、「TLC」とのインタビューでその決断についてこんな風に語っている。

「睾丸を取ってもらって医学の研究に役立ててもらう。それだけのことだよ。すべては14日間の辛抱。その後には大金の小切手が手に入るってわけさ。」

マークさんは手っ取り早く収入を得るひとつの道として、これまでも様々な臨床試験に治験者となって参加してきた。その本音は「やっぱり不安だし怖いよ。でもちょっとワクワクしてしまう」とのこと。自宅にはまるでコレクションのように手術衣があれこれと揃っているらしい。

そんなマークさんとその睾丸を追って撮影される映像は、アメリカで毎週水曜日に放送される「TLC」の人気リアリティ番組『Extreme Cheapskates』で流される予定だ。“cheapskate”とは金銭にチャッカリしたケチな人のことを指し、最新医療ドキュメンタリーや、明日の医学への貢献を勇断したヒューマンドキュメンタリーなどを期待してその番組を見ると、「焦点がちょっと違う」ということになりそうだ。

この「TLC」チャンネルは米ディスカバリー・コミュニケーションズと英BBCが共同でスタートさせた放送事業で、これまでは自然科学、テクノロジー、歴史、医療、料理などを扱う番組が中心であったものの、近年は『ミス・アメリカ』選考会を放送したり、人気セレブのリアリティ番組を放送したりと路線はかなり軟化している。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)