そのサイズはもう子馬並みという、ギネスブックにも世界一ノッポな犬として認められたグレート・デーン犬がこのほど死亡した。
「グレート・デーンは怖そうに見える」という人もいるが、“優しい巨人”の異名を持ち気性が極めて穏やかであることから、アメリカでは飼いやすい犬として多くの家庭で親しまれている。そんなグレート・デーンのファンなら、その名を知らぬ者はいなかったのがアリゾナ州ツーソンに暮らすデヴィッド&クリスティー・ナッサーさん夫妻の愛犬。美しいブルー(鉄灰色)の毛並みが自慢の“ジャイアント・ジョージ”であった。
2004年8月には、カリフォルニア州のグレート・デーン犬“ギブソン”が体高107cmでギネスブックに世界一のノッポ犬として認められたが、ジョージはそれを塗り替える109cmに成長。鼻の先から尻尾の先までならなんと221cm、手脚も長いことから、ジョージが前足をひょいと何かに乗せた時の姿は子馬かそれ以上に見えると大評判であった。
デヴィッドさんは『Giant George:Life with the World’s Biggest Dog』という著書も出版し、いくつものトーク番組にジョージを連れて出演したほか、幼稚園やペット関連のチャリティイベントなどあらゆる場にゲスト出演し、集客におおいに貢献。そうした場では、「ベッドを占領されてしまうようになり、今では自分専用のクイーンサイズのマットレスに寝ていますよ」と嬉しそうにこぼしてみせた夫妻だが、このほどFacebookに悲しい知らせを綴ることになってしまった。
“皆さんに愛されたジョージが昨夜亡くなりました。8歳の誕生日を迎える直前のことでした。私たち家族に看取られ、天寿を全うしたのだと思います。長年にわたる皆さんからの応援に心から感謝しております。”
大人気のジョージではあったが、実はあまりの巨体ゆえにそれなりの悩みもあったというデヴィッドさん。「小型犬や子犬を飼っている飼い主から、“うちのワンちゃんが怖がっているから近寄らないで欲しい”と言われて仲間はずれにされ、地元の公園では思うように散歩が出来ないのが現状です」と話すこともあった。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)