先月、ロシアの国際映画フォーラムに招待された俳優ウェントワース・ミラー(41)。だがこの招待にウェントワースはキッパリ「No」。その理由をしたためた公開書簡にて、ゲイをカミングアウトしていた。そんな彼は、かつてセクシュアリティに深く悩み自殺を試みたことがあるという。
大ヒットドラマ『プリズン・ブレイク』の“マイケル”ことウェントワース・ミラーは、同性愛者を弾圧する法律を施行したロシア政府に猛反発。ついには公開書簡にて、以下のように批判を展開した。
「僕はゲイです。」
「僕はロシア政府の同性愛者に対する扱いに、深く苦悩しています。」
「このような状況を僕には容認することができません。」
このゲイ告白に多くのセレブが、「よくカミングアウトした!」と称賛の声をあげたばかりである。そんなポジティブな声に励まされたのか、ウェントワースはこのほどシアトルにて開催された「Human Rights Campaign Dinner」に出席、そこでセクシュアリティに深く悩み命まで絶とうとした衝撃的な過去をこのように明かしている。
「僕が初めて自殺を試みたのは15歳のとき。家族が週末に家を留守にするのを待って、瓶の中の薬を全部飲んだ。」
それでも死にきれなかったウェントワースの悩みは深く、近年では俳優業への影響も心配でならなかったという。
「カミングアウトの可能性を考えたとき、同時に努力して得た仕事への影響について想像した。すごく怖くなってしまったよ。」
しかしロシアからの招待状を受けたことをキッカケに、ウェントワースはカミングアウトを決意したとのこと。その表情は晴れやかで、まったく後悔している様子はない。業界から、そしてファンからの予想以上の反響に驚きながらも、ウェントワースはカミングアウトに踏み切れたことを心から喜んでいるようだ。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)