イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-yokote2

【イタすぎるセレブ達】リアーナ、Tシャツに無断で顔写真をプリントして販売した「TOPSHOP」に勝訴。

リアーナは今年5月、超人気ファッションブランドの「TOPSHOP」に肖像権を侵害されたとして5億円を求める訴訟を起こしていた。このほど行われたその裁判で、どうやらリアーナの勝訴が確定したもようだ。

人気歌姫リアーナの顔写真を無断でプリントしたTシャツを大量に販売してきた、イギリスを発祥とするグローバル展開のファッションブランド「TOPSHOP」。カーリーヘアのリアーナの顔写真が大きくプリントされており、相当数が売れたもようだ。

リアーナと彼女の弁護チームは、その親会社「Arcadia Group」に対して約8か月にわたりTシャツの販売中止を要請してきたが、同社は“別会社が製造した商品で、写真もある人物がリアーナをフリーに撮影したもの。イギリスでは長年まかり通って来たやり方だ”などと主張。リアーナ側は調査費などで1億円近い経費がかかったこともあり、それも含めて約5億円の損害賠償を求めたいと今年5月、ロンドンの高等法院に訴状を提出していた。

肖像権の捉え方がゆるいイギリスにおいて、TOPSHOP側は「問題はないはず。これからも販売を続けますよ」と強気に語っていたが、その裁判がこのほどロンドンの高等法院で行われると、意外にもリアーナ側の勝訴という展開となった。

コリン・バース判事はその理由として、「TOPSHOPはバイヤーを欺いています。人々は肖像権に問題のない商品を買ったと思っているのですから。またリアーナは別のファッションブランド(「River Island(リバーアイランド)」)のデザイナーであり、そのセールスを妨げる行為です」と説明している。

パロディものも含めイギリスではかなり昔からその手のセレブTシャツは人気で、大量に流通してきた歴史がある。だがこの件がきっかけとなって、イギリスもアメリカに負けない肖像権の厳しい社会になる可能性も。「カムデン・マーケット」に店を構える若者に大人気のショップ、そして悪名高きイギリスのタブロイド紙。彼らが真っ先にあおりを食らうのではないだろうか。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)