20世紀を代表する偉大なピアニストであり歌手のエルトン・ジョン。“千のメガネをもつド派手なゲイ”という異名も持ち合わせている。そんな彼がコンサートのために滞在したブラジルの5つ星ホテル“オウロ・ミナス・パレス・ホテル”で周囲を驚かすワガママぶりを発揮した。

メガネをこの上なく愛するエルトン・ジョンが要求したのは「メガネのための部屋」。それだけでも驚かされるのだが、さらにその室温を16度に維持するよう指示したという。制作会社のスポークスマンが『デイリー・テレグラフ』紙に語ったところ、これはエルトン・ジョンがメガネを保管するために必要なことだそうだ。

また飲み物の要求も凄い。クランベリージュース4本、新鮮なスキムミルク1パイント（568ml)、上質なピノ・グリージョ種のワイン2本、そしてミネラルウォーターとして、エビアンの小ボトル8本、サンペレグリノを大ボトル5本もしくは小ボトル12本用意するようにと事細かい。そればかりではない。かつてイギリスのサッカークラブチーム「ワトフォードFC」のオーナーを務めていたこともある彼は、スポーツチャンネルを地元のチャンネルやケーブルTVで観られるように要求したのである。そのワガママぶりに周囲が困惑したことは想像に難くない。

数々の大ヒット曲を生み出し、シングルとアルバムの総売上は約3億枚と言われる。故ダイアナ妃に捧げたシングル「キャンドル・イン・ザ・ウインド1997」は、全世界で3,700万枚以上を売上げ、シングル史上最大のヒット曲となった。1998年にはナイトにも叙勲されている。両性愛者であるエルトン・ジョンはパートナーの間にもうけた第1子のゴッドマザーとしてレディー・ガガを選び、先月には第2子も迎えている。

「メガネのための部屋」には少々閉口するが、音楽とピアノを愛してやまないエルトン・ジョン。いったん舞台に上がれば、間違いなく観衆を魅了するであろう。
（TechinsightJapan編集部　うめ智子）