writer : yonashi

【ドラマの女王】最先端の医療用語に馴染めない? 相葉雅紀・主演『ラストホープ』。

今年も日本テレビの『24時間テレビ』のメインパーソナリティーに決定し、その勢いが止まらない。そんな嵐の相葉ちゃんこと相葉雅紀がフジテレビの連ドラで初の主演を務めている。

相葉の主演ドラマ『ラストホープ(LAST HOPE)』は、高度先端医療センターを発足したばかりの帝都大学医学部附属病院が舞台となる。そこには各分野のスペシャリスト、波多野卓巳(相葉雅紀)、橘歩美(多部未華子)、高木淳二(田辺誠一)、荻原雪代(小池栄子)、副島雅臣(北村有起哉)、古牧利明(小日向文世)の6人が集められている。どんな患者も見放さない「ラストホープ(最後の希望)」であろうとする波多野を筆頭に個性的で価値観も違う6人が、意見を戦わせながらも、超難関手術を可能としていく。

これだけ複数分野の医師が一堂に集まるドラマも珍しいだろう。研修医ものなら研修先で様々な医師と出会うが、一つの手術に対し、これだけの医師が集まるものはあまり無い。しかも、これだけ個性的なメンバーであれば役柄が医師でなくても面白い。

ただ、相葉、多部に関しては残念ながらセリフに“言わされている感”が否めない。言い慣れていない、という方が正しいだろうか。幼く見えてしまうからかもしれない。医療用語が馴染んでいないのだ。特に手術シーンでそれを強く感じる。最先端の治療法を用いているためか、6人揃っての対策会議では専門用語を多用し過ぎていて分かりにくい部分も多い。もちろんセリフにちゃんと説明はあるのだが、少しおざなりに感じる。医師の説明を聞いても「理解できない」と言ってしまう患者の気持ちが分かるような気がする。

医療の面でおざなりに感じるのは、最先端医療とは別にテーマがあるからかもしれない。そもそも相葉が演じる波多野はもともと父が営む「波多野診療所」で働いていた。そんな彼が、なぜ最先端医療を扱うこのプロジェクトに呼ばれたのか。そしてこの6人が選ばれたのは単なる偶然ではないことをほのめかす、ドラマの中で所々に散りばめられるフラッシュバックのような6人の過去の映像。全員が医師あるいは医療に対し、なんらかの“過去”を持っている。これらの過去が今後6人全員とどのように繋がっていくのか、そこが見どころといえるだろう。
(TechinsightJapan編集部 洋梨りんご)