昨年、ついにウィリアム王子との第1子を妊娠した妻キャサリン妃。英国はもちろんのこと世界中の人々にその妊娠を祝福され一気に祝賀ムードに沸いたものの、妃がつわりで入院していた病院にオーストラリアのDJ2人がチャールズ皇太子とエリザベス女王を名乗り電話をかけたことがきっかけとなり、看護師Jacintha Saldanhaさんが自殺。この事態を引き起こしたDJらも大きな心の傷を負ったというが、その2人の処遇につきこのたびようやく正式決定が下された。
昨年、オーストラリアのラジオ局「2Day FM」のDJマイケル・クリスチャンとメル・グレイグは、つわりのためキャサリン妃が入院していたキング・エドワード7世病院に電話をかけ、チャールズ皇太子とエリザベス女王になりすまし妃の体調に関する情報を聞き出すという悪ふざけを決行。このとき担当看護師に電話を回したJacintha Saldanhaさんは、後日夫と子供を遺して突然自殺し帰らぬ人となってしまった。
その後DJ2人も深く反省し「Saldanhaさんのご家族、そしてご家族の想いを考えない瞬間はありません。私たちがあのような悲劇の一因になったのかもしれないと考えると、心が張り裂けそうな思いがします」などとコメントしているが、番組は正式に打ち切りが決まった。本人たちは脅迫を受けるなどし大変な状況にあるというが、先日ラジオ局は2人に引き続きシドニーの同局で仕事をさせる意向であることを表明している。この局の親会社「Southern Cross Austereo」はこの決定につき、以下のような声明を発表している。
「マイケル・クリスチャンとメル・グレイグが、しかるべき時に2人の才能をフルに生かせる仕事に戻ってくることを心待ちにしています。」
「2人の準備が整ったら、将来果たすべき役割について話し合いをする予定です。」
ちなみにSaldanhaさんは過去にも自殺未遂をしたことがあったとのこと。精神的にも安定を欠いていたときにたまたま電話を受けたことで大変重い決断を下してしまったと見られており、豪DJらに対し「いささかの同情を禁じ得ない」という声も多くあがっている。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)