ケンブリッジ公爵夫人キャサリン妃の体調に関する情報を得るため、オーストラリアのDJが入院先の病院に電話をかけたのは数日前のこと。エリザベス女王とチャールズ皇太子を名乗りまんまと情報を聞き出した2人のDJだが、このとき同妃の担当看護師に電話を回した看護師Jacintha Saldanhaさん(46)は責任を感じるあまり首吊り自殺してしまった。それから約1週間経ち、ここにきてSaldanhaさんの自殺の状況などが少しずつ明らかになり始めている。
キング・エドワード7世病院で勤務していた看護師Jacintha Saldanhaさんが自殺したという報道から数日。ここにきてようやくその日の様子が明らかになってきている。
まずSaldanhaさんが自殺した場所については、病院が所有する宿泊施設だったようだ。Saldanhaさんは自宅と病院宿舎の2箇所を拠点とする生活を送っていたとみられ、首を吊り意識を失ったSaldanhaさんを発見したのは同僚とセキュリティスタッフだっという。また自殺方法を悩んだのだろうか、その腕には複数の傷もあったといい、すぐさま救急車で病院に搬送されたものの手遅れという状況だったようだ。
ちなみにこのときSaldanhaさんは3通の遺書を遺していたといい、2通は自室に、そして残り1通は持ち物に紛れていたと報じられている。
Saldanhaさんの夫は49歳。子供は2人おり17歳と14歳。娘は「ママが恋しい。愛しているの」というメッセージをFacebookに書き込み話題になっており、インドにいるという親戚たちも大変大きな衝撃を受けていると報じられている。
問題を起こした「2Day FM」の親会社は、今月末までに得られる広告収入の全てを遺族のための基金に寄付するとのこと。少なくとも50万ドルは支払うことを約束しており、偽電話をかけたマイケル・クリスチャンとメル・グレイグも深く反省すると同時に大きな悲しみに暮れているという。キャサリン妃の妊娠という大変おめでたいニュースが一転。なんとも悲劇的な自殺の報道で英国も連日大騒ぎになっているが、どんなに嘆き悲しんでもSaldanhaさんはもう帰ってはこない。Saldanhaさんのご冥福をお祈りすると同時に、深く傷ついたご遺族、関係者たち、そしてキャサリン妃の心に一日も早く平穏が訪れるよう願うばかりである。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)