誰もがポップミュージックを好きだとは限らない。勉強ばかりしていればなおさらだ。アメリカにも「ブラック・アイド・ピーズ」を知らないという人間がちゃんといるようだ。

フロリダ州マイアミのローカルTV局「WSVN-Channel 7」が今、すごいリポーターを雇ったものだと爆笑を買っている。次々とメガヒットを飛ばしてきた人気グループ「ブラック・アイド・ピーズ（以下BEP）」を知らない。よって音楽プロデューサーとしても超売れっ子のwill.i.amなどもちろん知らない。知らない時は勝手な造語で呼んでしまえ…!?

このほどオバマ氏再選決定の興奮を、イリノイ州シカゴの「マコーミック・プレイス」から実況で伝えた同局『7 News』のリポーター、ブレイク・バーマン。彼がとんだ失態を犯した。一応、彼がまだ30代前半の若さであることを添えておきたい。

カメラに向かい、「こちらの大変な興奮の様子が伝わりますか？」などと話しかけるバーマン。そのすぐ後ろには、「BEP」のフロントマンで音楽プロデューサーのwill.i.amがおり、他局のインタビューに応じていた。すると気を利かせたつもりでバーマン（以下B）はこう紹介した。

B「ああ、ワイクリフ・ジョンですね。彼も応援に駆けつけていたんでしょう、インタビューに応えているようです。」

これに慌てたディレクター（以下D）が、彼に小声で説明して訂正を促す。

D「違うよ、彼はwill.i.amだよ。」

B「えっ？　誰ですって？」

D「will.i.amだよ、ウィライエーム！」

B「えっ？　 あ、はい。これはタイヘン失礼しました～。ワーレイです、ワーレイ！　ちょっと混同してしまいましたぁ。」

ジャカジャカのりのりの「BEP」の音楽など勉強のジャマ？　有名TV局の政治部リポーターになるからには、ガリ勉一筋で来たのであろう。バーマン＝ガチな政治部リポーター、この一件はその素晴らしい証明となったはず。will.i.amには気の毒だが、久しぶりに【イタすぎるセレブ達】らしいニュースをお伝えできたように思う。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）