ミュージック・フェスティバルというものは、出演者らに持ち時間をきっちりと守るよう条件づけているらしい。しかしこれに、人気バンド「グリーン・デイ」のフロントマンは…!?
21日、22日にラスベガスで行われた『iHeartRadio Music Festival』という音楽祭。Aリストなアーティスト、バンドが勢揃いという素晴らしい企画であったが、21日には「グリーン・デイ」がギターを叩き割って怒鳴りまくるという波乱の一幕があった。
「グリーン・デイ」のフロントマン、ビリー・ジョー・アームストロング(写真中央=40)が激怒した原因、それは持ち時間をオーバーしないようにステージに設置されているアラートであった。「あと1分」とその画面に表示されると、彼は呆れたように演奏をやめ、続いて中指を立てながらこう怒鳴りまくった。
「残り1分になりましただとぉ? オレたちにあと1分あげますよってかぁ? ナンダそりゃ! ふざけんじゃねぇぞ、おらぁ!」
「おい、よく聴け! オレたちは1988年から活動してるんだ。そんなオレたちに、よくも残りあと1分ですなんて言えるな。笑わせるんじゃねぇぞ、おらぁ!」
Fワードを連発させるビリー・ジョー、その激しい怒りはよくわかる。あと1分しかないと知らされた所で、突然ドラマーがスピードを上げるのもオカシイではないか。アラートを光らせなくとも曲はどうせすぐに終わるのだ。怒りが収まらないビリー・ジョーは、最後にはこんな余計なことまで口走ってしまった。
「ふざけんなよ、オレたちをジャスティン・ビーバーと一緒にするんじゃねぇぞ! あんな“ヘタレ”とはワケが違うんだからな!」
ギターは叩き割るわ、卑語で怒鳴りまくるわ、手が付けられなかったビリー・ジョー。だがアーティストにしてみれば、「アラートがウザイ」というのは本音であったかもしれない。クルーが舞台の袖で時計を指さしながら、“なるべく早目に”とジェスチャーしながらお願いした方が、まだ対人間として気持ちが伝わる。フェスに残り1分のアラートは必要か、是非ここで検討した方が良さそうである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)