人気俳優ジョニー・デップとアーミー・ハマーが主演となる、新『ローン・レンジャー/The Lone Ranger』の撮影がロサンゼルスで進められている中、21日午前、クルーが1名死亡するという事故が起こった。
アメリカ人にとってそれは懐かしい有名な西部劇ドラマ、『ローン・レンジャー』。今回はアーミー・ハマーが主人公の“ローン・レンジャー”を、そしてジョニー・デップはネイティブアメリカンの“トント”を相変わらずの派手なメイクで演じ、撮影は春から始まっていた。
ところがロサンゼルスでのロケ中、ウォータータンクに潜っていた1名のクルーが溺死するという事故が発生した。この痛ましい事故を受けて、ウォルト・ディズニー・スタジオのスポークスマンはメディアに、こう声明を発表している。
「クルー1名が溺れて心肺停止に陥り、ただちに病院に運ばれましたが死亡が確認されました。ご家族、友人の皆さんの深い悲しみ、そして一緒に働く人々の苦悩を思うと本当に残念でなりません。この恐ろしい事故の背景に何があったのか、調査には全面的に協力するつもりです。」
その後警察当局は、この事故について芸能情報サイト『TMZ.com』の取材に、21日に撮影はなかったこと、死亡したそのクルーは、“ダイバー”というよりウォータータンクのクリーニングを担当し、その最中に心臓発作を起こした可能性が高く、遺体は検視当局に回されたことなどを告げた。
潜っている人の排気の泡がコンスタントに水面に上る、これを確認することが唯一その人の命を守る手段である。その監視にぬかりはなかったのか。大勢の裏方スタッフの縁の下の地道な支え、努力と苦労があって映画は完成する。事故の発生は作品に関わっている全ての人に深い苦悩を残すだけに、本当にあってはならないことだ。いま一度気を引き締めて仕事にあたって頂きたいものである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)