歌姫マドンナ（54）が、またしてもレディー・ガガ（26）に対する皮肉発言をしていたことが判明した。しかし、ガガのヒット曲『Born This Way』が発端となったこの「チクリ攻撃」も、意外な形で終わりを迎える可能性があるかもしれない。

今年の1月、マドンナはインタビューに応じ、自身の名曲『Express Yourself』と酷似しているレディー・ガガの『Born This Way』についてこう述べていた。

「ガガは自分の作品を創る上で、私のことをかなり参考にしているとは思うわ。面白いと思うこともあるし、嬉しいと思うこともある。そして良くできてると思うこともね。」

また、同インタビューでマドンナは「初めてラジオで聴いたとき、思わずこう言っていたの。“まあ、ソックリだわ”ってね」などとも述べていたが、ガガ本人は盗作疑惑について「バカバカしい」と一蹴。しかしマドンナはさらにヒートアップし、ついには「私はあの曲（＝『Born This Way』）の大ファンだもの。ガガがあの曲を書くのを手伝えて嬉しいわ」とも発言しメディアを騒がせた。だが、それでもガガに対する苛立ちが抑えられなかったのだろう。今度はショーの最中にガガに対する皮肉発言を放ったとして、メディアに大きく報じられているのだ。

その発言の場となったのは、ニュージャージー州アトランティックシティのコンサート会場「Boardwalk Hall」。9月15日土曜日の夜、颯爽とステージに現れたマドンナは数々の名曲を披露しているが、自身の『Masterpiece』を歌う際にはガガの名を挙げ、以下のように述べている。

「ガガのこと、私は大好きだわ。マネをすること（imitation）は、最高の賛辞だもの。」

これまで「似ている」、「書くのを手伝った」などと遠まわしな表現を選んできたマドンナだが、ついにズバリ「マネ」と断言したのだ。これこそがマドンナの本音とみて間違いないが、同コンサートでマドンナは「近くガガと同じステージに立つの」という興味深い発言もしており、この発言が事実なのか否かに注目しているメディアも多い。『Express Yourself』と『Born This Way』を2人が揃って熱唱、抱擁を交わして騒動にケリをつけるというハッピーエンドの可能性も無きにしもあらずだろうか。

ちなみに最近ではパリで行った追加公演で大ブーイングを受け、ついには音楽界の重鎮エルトン・ジョン（65）に「彼女のキャリアはもう終わってる。ツアーは大失敗だったけど、当然の報いだ」などと猛烈に批判されているマドンナだが、このアトランティックシティでのコンサートはチケットも完売し大盛況。コンサートの終了に際し、観客らは総立ちでマドンナに拍手喝采を送っている。
（TechinsightJapan編集部　ケイ小原）