「多発性硬化症」という神経障害の難病を患っているジャック・オズボーン(26)が、NBC局のリアリティ番組『Stars Earn Stripes』に出演する話を白紙に戻されたことを受け、母シャロン・オズボーン(59)が激怒。進退を注目されていた同局の『America’s Got Talent』の次期ジャッジにはならないことを明かしたばかり。これに続きジャックもまた同局への怒りをあらわにし、Twitterを通じてその胸中を明かしている。
特殊部隊経験者とセレブが超過酷なミッションにチャレンジするという、過激なリアリティ番組『Stars Earn Stripes』への出演を打診されていたというジャック・オズボーン。難病「多発性硬化症」を患い視力が低下したことを告白していたが、薬の服用と食生活の改善によって症状を抑えるべく奮闘しており、現在では視力もほぼ回復しているという。この調子であればNBC局発のリアリティ番組にも問題なく出演できるとジャックは自信満々だったのだが、同局は病気の判明を受け「ジャックにはムリ」と判断、出演の話を白紙に戻している。
これに対しジャックの実母シャロン・オズボーンが「病気だからと差別した!」などと怒りをあらわにしたばかりだが、NBCは病気による差別ではないことを強調。同局会長ボブ・グリーンブラット氏はシャロンの主張に対し以下のように反論している。
「NBCは番組に出演する皆さんの健康と安全を大事に考えています。特に危険な水中スタントや激しい身体活動、銃弾の使用などを要する『Stars Earn Stripes』に出演する皆さんの安全については気にかけているのです。出演する可能性のある皆さんに、安全に出演できるか確認するため、健康診断を受けていただくことにしました。」
「同番組への出演をジャックにお願いすることはしませんでした。私たちはその代わりとなる役を2つオファーしましたが、その両方をジャックに断られたのです。私たちは、いかなる差別もしません。」
だがジャックはこの主張に猛反発。Twitterを通して以下のように反論している。
「NBCは、病気のせいで俺をクビにしたワケじゃないと言ったって? そんなの嘘八百だ。NBCなんてボイコットしてくれ。」
「俺は1月に、40ポンド(約18kg)のリュックを背負って、30マイル(48km)先へ進む16時間のチャレンジに参加したんだぜ。そのときはもう多発性硬化症にかかっていたんだ。」
ちなみにシャロンはNBCを非難しつつも、出演番組『America’s Got Talent』のことは“愛している”とTwitterで表明している。
つまり番組出演の可能性がありその方向で話を進めつつも、ジャックの病気判明により契約には至らなかったということのようだ。病気による「差別」というジャック&シャロン、そして「出演者の安全を考慮した末の決断」とするNBC。両者の感情のもつれはどこまでも大きい。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)