今や飛ぶ鳥を落とす勢いを見せている超人気のボーイズグループが、イギリス発で結成された「ワン・ダイレクション」である。だがそれぞれの個性が強いためか、そう長期にわたるグループ活動は期待できないのかも知れない。
あっという間に世界に羽ばたき、大勢のファンを獲得した「ワン・ダイレクション(以下1D)」。デビューアルバムがリリースされると、全米アルバム・チャートに初登場で第1位という前代未聞の快挙を成し遂げ、もはやその存在が“全英”ではないことを強烈にアピールしてみせた。
イギリス流の英語のアクセントが超人気という今の時代、このまま行けばジャスティン・ビーバーの地位をも揺るがしかねないと見る人も多い中、ハリウッドセレブの超有名ゴシップブロガーでLGBTの活動家でもあるペレス・ヒルトン(34)は、1Dは残念ながら決裂寸前の状態にあると英紙『デイリー・スター』に発言。ファンの間で波紋が広がっている。
「次のアルバムはもっといいものに仕上がり、売り上げもスゴイことになると思うよ。でもあのグループを見ている限り、彼らが一緒に頑張れるのはあと2年がせいぜいってところかな。」
「水面下では彼らの中に反発が見えて来ているよ。パキスタン系の血を引くゼイン・マリクはこの前、 “F**K YOU.”って書かれたTシャツを着ていたよ。ローティーンの女の子にキャーキャーと追いかけ回される毎日を、ゼインはあまり喜んでいない。そういう音楽活動を望んでいたわけではないからね。」
確かにゼインは、コンサートに向かった先々の滞在中のホテルで、バルコニーにたたずんでは物思いにふけった様子でふーっとタバコの煙を吐く、そんな姿が度々激写されており、アイドル扱いするのは申し訳ないような大人っぽさを湛えている。
ボーイズバンドというと、幼馴染同士が仲良く地元で活動していたのだろうと想像しがちだが、彼らはそれとは違う。『Xファクター・UK / シーズン7』のボーイズ部門に挑戦してきた、実力もルックスも申し分ない男の子たちを前にした番組プロデューサーのサイモン・コーウェルが、「いっそのこと組ませてしまえ」とアイドル系ボーイズグループを結成させたのだ。
大人の目で選んだ「寄せ集め」という意味では、今の日本の若手アイドルグループのほとんどがそれに相当する。「グループで」と志願した者もいれば、「本音は単独デビューが希望だったけれど、まぁグループでも仕方ないか」と考えた者もいるであろう。サイモンも機会があれば、ボーイズグループの上手な育て方、まとめ方についてジャニーさんのアドバイスを仰いでみるとよいかも知れない。あ、秋元康さんでも、つんく♂さんでも…!?
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)