絶世の美人女優として『真昼の決闘』、『喝采』などに出演し、モナコ大公レーニエ3世と結婚して公妃となったグレース・ケリーの、33歳当時の武勇伝的な映画が制作されることになった。女優のニコール・キッドマンが主役を演じるという噂もあるが…。
「カンヌ国際映画祭」で出会ったレーニエ公に一目惚れされ、ついにモナコのお妃様となって女優を引退したのが26歳。女性たちはケリーの超玉の輿婚を羨み、美しすぎる公妃ケリーの行く場所はどこも華やか。彼女の存在はモナコの発展に大きく寄与したと言われている。
そんなケリーが33歳であった1962年、攻め入ろうとするフランスから国を守ろうと約半年間にわたって尽力したことは、実はあまり知られていない。このことをモチーフに、輝かしい生涯を52歳にして交通事故で閉じたこの女優の、伝記映画ならぬ“武勇伝”映画『Grace of Monaco(原題)』が制作されることになった。監督は『エディット・ピアフ~愛の賛歌~』のオリヴィエ・ダアンに決定、ニコール・キッドマンが主役を演じる可能性が高いことを、芸能情報番組『The Hollywood Reporter』が報じている。
だがこの噂には、業界からも「33歳当時のケリーを44歳のキッドマンが演じるって大丈夫?」という声が多数上がっている。ケリーの表情は常に気品と優しさに満ち、本当に女性らしい美しさを湛えていた一方で、キッドマンには「冷たい女」のイメージがあることを指摘する声もある。もっとも非の打ちどころがないケリーの美貌は、演じる方にとってはかなりのプレッシャー。それを承知の上で引き受けてくれる女優がいるだけでも、有難いと考えるべきであろうか。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)