「あなたが好きなロマンス映画は?」そんな問いに「やっぱり『プリティ・ウーマン』ね!」と即答する30代以上の女性はやたらと多い。ご存知の方も多いと思うが、『プリティ・ウーマン』は1990年のスマッシュヒット映画。裕福な実業家とコールガールが出会い複雑な思いに揺れながらも惹かれあって行くさまを描き、多くの女性に支持された伝説的映画なのだ。だがその映画で女優ジュリア・ロバーツ(44)とともに主演した俳優リチャード・ギア(62)が、「あれはクソ映画だ。」と述べたと報じる雑誌が現れてしまった。
「みんなにあの映画(『プリティ・ウーマン』)のことを聞かれるんだ。でも俺はもう忘れちゃったね。あれって、くだらないロマンチック・コメディだったからな。」
まさに“独占インタビュー”としてこのリチャード・ギア発言を掲載したのは、オーストラリアの『Woman’s Day』誌であった。さらにこの中でリチャードは『プリティ・ウーマン』を「俺の映画の中でも一番気に入らない作品だ。」と語ったとされており、当然のことながらこの映画を深く愛して止まないファンにとっては大変ショッキングな内容となっている。また『プリティ・ウーマン』は“バカバカしいほど裕福なウォールストリートのライフスタイルを促進するものになった”とリチャードが述べたとした上で、以下のような具体的な発言をも掲載している。
「あの映画は(登場する裕福な)男たちをイキに見せていただろう? あれって間違いだよな。」
まさか主人公エドワードをあんなに自然に生き生きと演じていたリチャードがそんな風に思っていたなんて…! だが真相は、このような“独占インタビュー”そのものがなかったそうだ。リチャードの代理人は芸能サイト『Gossip Cop』に対し、以下のようなコメントを寄せている。
「このような“独占記事”はもちろんのこと、リチャードとその雑誌との間にインタビューがあったという記録さえありません。」
あたかもリチャードが『プリティ・ウーマン』をコキおろしたような“独占インタビュー”を捏造した可能性があるようだが、それが事実であるならなんとも悪趣味極まりないではないか。
しかし残念なことに、海外誌がデッチ上げインタビューや記事を掲載することは珍しいことではない。まさに「売れてナンボ」の根性丸出しであるが、これほどまで愛され続ける映画をネタにしたばかりに読者の大きな怒りをかったことは間違いないだろう。まさに後悔先に立たずである。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)