「大食いなら任せておけ」というアメリカの巨漢どもは、全くもって十八番を奪われた気分であろう。ハリウッドのSAMURAI俳優としても通用しそうなイケメンなフードファイター、小林尊さんが米国でも大変な話題となっている。
ペンシルベニア州フィラデルフィアの「ウェルズファーゴセンター」で3日、ラジオ局「Sportsradio 94WIP」の主催により今回で20年目を迎えた“手羽先早食い大会(Wing Bowl 20)”が開催され、初出場のジャパニーズ・フードファイター小林尊さん(33)が見事優勝。賞金2万ドル(約152万円)をかっさらった。
手や頬の汚れなど構うものか、とガツガツ手羽先をむさぼり食う出場者たち。ひとり、またひとりとギブアップしていく中、戦いはやがて大会4連覇かという身長2m近くある大男のジョナサン・スクウィブさんと、小林さんの優勝争いへと突入した。
毎年ニューヨークで開催される“ホットドッグ早食い大会”において、2001年から6年連続で優勝しているとはいうものの、小林さんは身長173cmで体も引き締まって細身。会場のお客さんたちは不思議そうに彼の早食いを眺め、勝ち目はないだろうと言ってかえって応援してくれる。そして制限時間の30分を迎えると、スクウィブさんの食べた手羽先のカウントは271本。対する小林さんは337本もたいらげていた。
“時間がもっとあったら、まだまだ食べられた”と余裕の小林さん。大会記録はスクウィブさんが昨年打ち立てた255本であったが、それをかなり上回っての圧勝に、彼は“最も警戒すべきフードファイター”となってしまった。サムライ顔のジャパニーズ・イーター恐るべし、である。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)