先日、映画監督デビューを果たしたアンジェリーナ・ジョリー(36)が、責任感の重さに感情が壊れかけていたことを告白した。
監督業と女優業は全く勝手が違う? アンジーが初監督業に挑戦し、脚本や制作も手がけた映画『In the Land of Blood and Honey(原題)』について12日、プロモーションのためウェブサイトのオンラインチャットに登場。女性誌『Marie Claire』などを発行するハースト・マガジン社の企画で、映画に出演した女優の一人、ヴァネッサ・グロージョと共に「アンジー監督」がファン達からオンラインで寄せられた質問に直接答えた。
アンジーは、監督としてこの作品を撮影し始めた頃に、突然自信を失って感情的になってしまったことを告白。「ある日シャワーの中で感情的にメルトダウンを起こしてしまって、ブラッドが私が泣いていることに気がついてくれたの。責任がとても巨大なのに、私自身がとても小さい存在に感じて、“こんな大それたことを引き受けてしまった私って、一体何者なの?”という感じだった。」と彼女は語る。もちろんブラッド・ピット(48)は泣き崩れるアンジェリーナを、その場で優しく慰めてくれたことだろう。
彼女はまた、女優から監督への転換は難しかったのか?という質問に対し、「監督になろうと思ってなったわけじゃないの。まだ自分が監督です、ということに違和感すら覚えるのよ。」と告白。「ただこのストーリーを伝えたかっただけ。それがいつの間にか監督になっていたの。監督をすること自体は、この上ない喜びだと思っていた。でもこの映画のテーマについて、特別な思いを持たない他のキャストやクルー達にとっても、それが喜びだったかどうかは分からないわ。」とも。
『In the Land of Blood and Honey』は、90年代のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争下のサラエボで、セルビア人兵士と、捕虜として捕えられたボスニア(ボシュニャク)人の女性との禁断のラブストーリーを描いた物語。先月23日から全米で限定公開されている。15日に授賞式が行われるゴールデングローブ賞では、「外国語映画賞」にノミネートされているが、そこにはアンジーがブラッドを伴って現れる予定だという。彼女がメルトダウンを起こしてまで頑張った苦労は、果たして「ゴールデングローブ賞受賞」という形で報われるのだろうか?
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)