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来年までに、都内の地下鉄のほぼ全線で駅構内だけでなく移動中の列車内でも携帯電話の通信サービスが利用できるようになることがわかった。
これは、社団法人移動通信基盤整備協会と東京都交通局、東京メトロがそれぞれ発表したもの。従来、地下鉄での移動中はトンネル内で圏外になってしまい、ネット通信が出来なかった。このため、即確認、即返信が必要な待ち合わせメールや、緊急時の地上への連絡が出来ないといった問題点があった。しかし都内の地下鉄は来年中をめどに全線でEメールおよびインターネットへの接続など通信サービスが利用できるようになる。
都営地下鉄については、来年3月より都営新宿線新宿駅-九段下駅間で先行実施され、その後来年12月までには新宿線の他区間をはじめ浅草線、三田線、大江戸線の一部区間でも利用が可能となる。
東京メトロでは、23年度末から南北線本駒込駅-赤羽岩淵駅間で先行実施される。その後は順次提供区間を拡大し、平成24年中には全線で利用できる予定だという。
トンネル内における携帯電話使用環境の整備については、社団法人移動通信基盤整備協会を整備主体として、東京メトロ、都営地下鉄とそれぞれ基本契約、施工協定を締結。それに基づいて同協会が現場調査および設備設計、道路管理者との協議等を実施している。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)