薬物過剰摂取による2009年6月のマイケル・ジャクソンの急死について、過失致死罪に問われていた元専属医コンラッド・マーレー被告。今月7日、陪審員により有罪評決が下されたが、その不利な展開に同被告は「死にたい」と口にし、強いうつ症状を呈している様子だ。
その評決の前に、マーレー被告はマイケルとの思い出をもとに『Michael Jackson and the Doctor: A Fatal Friendship(原題)』というドキュメンタリー番組を制作し、2人の絆や友情を強調し、当時自分が置かれていた立場への理解を世間の人々に求め、無実を証明しようとした。
だがその期待とは裏腹に、7日の評決は “有罪” という厳しいものであった。 “マイケルの鎮痛剤依存はひどかった。オネショの癖があるためベッドはカビて臭かった” などと暴露してマイケルの遺族の猛反発を買ったことや、これまでに報じられた警察への供述内容と、番組内でインタビュアーに語った内容がビミョーに食い違っている点が災いしたか。
保釈は認められず、その評決とともに手錠を掛けられ、身柄をLA郡の拘置所に送られた同被告。判決は今月29日の法廷で言い渡される予定だが、最大で4年の実刑判決を言い渡される可能性もある。ボディーガードや弁護士、それに元恋人であるニコール・アルバレスさんらによる面会が続いているが、「死にたい」という言葉を繰り返すため、同被告は現在拘置所内の医療病棟に収容され、精神状態の観察が続けられているという。
なおLA郡保安局の広報担当官スティーブ・ウィットモア氏は、事実を確かめようとするメディアの問い合わせに対し、「郡拘置所内での健康状態に関する個人情報は法により保護されています」と話し、明確な返答を拒んでいる。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)