欧米のセレブにも、“子供のため” を理由に「別れられないでいる」夫婦がいるようだ。他でもない。兼ねてから仮面夫婦と噂されている、「コールドプレイ」のクリス・マーティン(34)と女優グウィネス・パルトロウ(39)である。
トップ・ミュージシャンとセレブ女優が2人の幼い子を育てている、しかし彼らのファミリー・ショットは片方の指で数えるほどしか流出せず、やや秘密めいたその暮らしぶりは長いこと世間の興味の対象となっている。メディアによるプライベート・ライフへの質問には、無愛想に無視するかはぐらかして来たクリスだが、どうも様子が変わって来たようだ。
このほど人気トーク番組『エレン・デジェネレス・ショー』の収録に、新アルバム『Mylo Xyloto』のプロモーションを兼ね、バンドのリード・ギタリストであるジョニー・バックランドと臨んだクリス。妻グウィネスの話が出ると、彼は痛烈なイヤミを放ってしまった。
エレン:あなた、奥さんのことをさっぱり喋りませんねぇ。
クリス:ええ。
エレン:でも、あなたたちって関係はとても良好みたいだし、2人の宝物のようなお子さんもいるでしょう? ここにも何度も出演してくれているグウィネスのことは、私たちも大好きなんですよ。
クリス:彼女はここ10年、僕にとってはゲイ説否定のための素晴らしい存在だね。
エレン:えっ! では、あなたたちは仮面の夫婦ってこと? 彼女はあなたの奥さんとしてちゃんと振舞っていますよ?
クリス:うん、信じ難い話だよ(笑)。
エレン:あなたにとっては、グウィネスが本格的に交際した初めての女性って聞いてますが、本当ですか? 彼女の前に、もっと長く付き合った方はいないの?
クリス:ジョニーとか僕がいい例だけれど、人と上手く付き合えない性質の人間が集まってバンドを組むってことは多いよ。
エレン:上手く付き合えないって、女性と?
クリス:うーん、誰とでもダメだね。
ジョニー:クリスにとっては、僕との関係が最も長いんじゃないかな。もう14年一緒だよ。
エレン:それはすごいわ!
クリス:バンドも結成15周年を迎えるわけだ。絶対に忘れられない記念日になるだろうな。
…といった感じである。ちなみにグウィネスとは、来る12月5日で結婚8周年となる。夫妻はそれが “忘れられない記念日” になるよう、最低でも一緒に過ごす努力をするであろうか。クリスの我が子への溺愛ぶりは有名であり、奥様ならぬ “外様” な妻グウィネスの続く留守にも、ぐっと我慢を続けている。
20代後半になり、初めて本格的に交際した年上の女性グウィネス。夢中になって彼女と結婚したはいいが、彼女はベン・アフレックやブラッド・ピットをはじめとするハリウッドのイケメン・スターや、ブライアン・アダムスといった有名ミュージシャンとも交際して来た恋多き女であった。クリスもそのことについては、過去に「男としての自信を喪失したことがいく度もあった」と話している。
今、彼の心は「子はかすがい」という辛抱に満ち、グウィネスは初めて真剣になった女性で自分が望んだ結婚だからという諦めが少々、同時に奥手な性質ゆえ、新たな女性関係の構築はもう面倒という気持ちが強いのであろう。そしてグウィネスはというと、「夫はよく稼ぐイクメンで女遊びに関しては不器用、だから私はラッキー」といった甘えがあるはずだ。
だが今回のインタビューで確信した。クリスのそんな我慢が、いよいよ限界に近づいているのではないだろうか。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)