フジテレビの火9ドラマ『謎解きはディナーのあとで』が10月18日から放送開始した。原作の人気と櫻井翔、北川景子が主演することから注目されていたが、ゲスト俳優陣にもかなり力が入っているようだ。
ドラマ『謎解きはディナーのあとで』では執事影山を嵐の櫻井翔が演じる。彼は執事でありながら「お嬢様はアホでいらっしゃいますか?」といった毒舌を吐くのだが、事件の推理を得意とするのだ。対して、北川景子が演じる宝生麗子はお嬢様なのだが刑事でもあり、正義感に燃えると「だまらっしゃい!」と叱責するような、わがままだが純粋なところがある。この2人のやりとりがドラマの柱となるのだ。
原作小説が人気だけにドラマ化でどこまでその味が出せるかと思われたが、第1話では主演の2人に風祭警部役の椎名桔平も加わり期待を裏切らない演技を見せてくれた。
そんな中で見逃せないのが1話ごとに変わるゲスト出演者だ。第1話では伊東四朗を先代執事としてちょい役で登場させ、うまくアクセントをつけていた。さらに、映画『20世紀少年』の小泉響子や、人気ドラマ『勇者ヨシヒコと魔王の城』のムラサキなどで活躍する木南晴夏が殺される女性役で出演。昼ドラで活躍する戸次重幸がその元恋人となるなど、まさにハマリ役となっていたのだ。
第2話でのゲストとして分かっている範囲で紹介するとベテラン大和田伸也が病院長を演じる。また、釈由美子がスナックのママ役で登場。病院長の息子たちにはドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」に出ていた姜暢雄(きょうのぶお)や『勇者ヨシヒコ…』で魔法使いメレブを演じたムロツヨシらが登場する予定だ。やはりゲストからも目が離せないキャスティングとなっている。
第1話では執事影山(櫻井)が「この程度の真相がお判りにならないとは、お嬢様はアホでいらっしゃいますか?」と毒舌を吐き、お嬢様(北川)を怒らせるが、原作どおりにいけば毎回彼の毒舌が聞けるはずで、それも楽しみのひとつである。
このドラマは事件の謎を解く推理ドラマとしても十分楽しめるが、このように隅々まで配慮された役者の演技がそれに加わり時間が経つのを忘れるほど面白い。この秋のおすすめドラマのひとつである。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)