映画『ナルニア国物語』シリーズに出演し日本でも知られる女優ティルダ・スウィントン(50)から、「幼少時代、生まれて間もない弟を殺そうとしたの。」という仰天発言が飛び出した。
子供の暴力行動を描いたという新作映画『We Need to Talk about Kevin(原題)』で少年ケヴィンの母親エヴァを演じたのが、女優ティルダ・スウィントンである。難しい役を演じた彼女であるが、このたび『The Telegraph』誌のインタビューに応じ、幼少時代に実の弟に抱いた殺意を赤裸々に告白している。
1993年に、イギリスではわずか10歳の少年2人がまだ2歳の幼児ジェームズ・バルガー君を殺害するという痛ましい事件が発生したが、ティルダはこの件に触れ自身の忘れがたい経験を次のように語っている。
「ジェームズ君が殺害されたとき、どの新聞も一面で『悪』を書きたてていたわね。その時、何年も心の奥にしまいこんでいたことを思い出したの。4歳か5歳の頃、私も弟を殺そうとしたんだったわってね。」
当時弟はまだ新生児だったというが、3人目の男の子であったことにティルダはおおいに落胆していたそうだ。嫌気がさしたティルダは「殺そう」と心に決め弟の部屋に向かったが、事態は急転する。
「殺してやろうと思い弟の部屋に行くと、弟の口にリボンが入っていたのよ。それで私はそのリボンを引っ張り出してあげたの。そうやって弟の命を助けている場面を見つかったものだから『弟の救出者』として評判になっちゃって。本当は殺したかっただなんて、誰も知らなかった。本気で殺したかったことは、ジェームズ君の殺害事件まで忘れていたわ。」
もしもその時リボンが弟の口に入っていなかったら…。いやはや、なんとも恐ろしい話である。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)