歌手マドンナ(53)に対し、異常なまでの執着心を持つ一人のストーカー男がいる。彼の名はGrzegorz Matlok(30)。今年3月にマドンナが所有するロンドンの邸宅内にいるところを御用となったこの男に対し、今週月曜日についに法廷から2つの命令が下った。
足場に乗りロープを使うなどしてロンドンにあるマドンナ邸のバルコニーまでたどり着いたというGrzegorz Matlokは、大胆にもガラス窓を叩き割り邸宅内への侵入に成功したと報じられている。マドンナと子供達は事件当時、マドンナの祖母が99歳という年齢で死去したことを受けアメリカに帰国していたため、運よくこのストーカー男と鉢合わせをせずに済んでいる。警察の調べで侵入当時Grzegorz Matlokはナイフ、はさみ、彼自身のパスポートなどを所持していたことが判明しているが、マドンナとその子供らが当時不在だったことはまさに不幸中の幸い。祖母の死去がなければ、マドンナとその子供達がストーカーの犠牲になっていた可能性も否定はできないだろう。
この男は事件の約1年前にもマドンナがウィルトシャー州に所有する家屋に不法侵入したところを取り押さえられているが、このときはマドンナの前夫ガイ・リッチー氏(43)が所有する服を試着するなどやりたい放題だったというから恐ろしい。このストーカー男のまさかの再犯によりかなりの精神的ダメージを受けたというマドンナは、
「私は被告人を知りません。これまでいかなる関係も被告人とは持ったことはなく、電話やメールなどでコンタクトを取ったこともありません。」
と法廷に訴えており、自身の所有地に足を踏み入れる許可を与えたこともないと強調している。まに「大規模なセキュリティを完備しているのにこの男が私の家に侵入できたなんて、本当に動揺しています。」とも述べるマドンナは、子供達やスタッフのことが心配でたまらないとも付け加えている。
裁判所は男が精神科病院に入院すること、またマドンナに300フィート以内に近づかないことを命じているが、マドンナと子供達の味わったであろう恐怖は計り知れないものがある。マドンナの自宅には常にセキュリティガードが駐在し、防犯カメラやアラームも完備されているというが、「窓を叩き割る」というなんとも野蛮な方法でいとも簡単に不法侵入されてしまうとは、まったく「恐ろしい」の一言に尽きる。子供を持つ母として、マドンナの危機感は募るばかりに違いない。いやはや、物騒な世の中である。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)