歌手マドンナ(53)の実兄アンソニー・チッコーネさん(55)が、なんとこの寒空の下ホームレス生活をしていることが明らかになった。ホームレス生活を始めて約1年半。富豪マドンナの兄でありながらホームレスになったという彼に、一体何が起こったのか。
歌手マドンナの実兄アンソニーさんが以前勤めていたのは、ミシガンで実父が経営するワイン醸造所だった。しかし、職を失い定収入の無くなったアンソニーさんが現在寝起きをしている場所は、ミシガン州トラバース市の橋の下。ミシガン州では10月の平均最低気温はわずか5度という。その寒空の下、55歳という年齢にしてホームレス生活をする苦労は並大抵のものではないはずだ。
だがアンソニーさんの実の妹マドンナは世界で最も成功した女性アーティストだ。兄一人を経済的にサポートするくらい簡単なことだろうが、なぜ彼は住む場所すら無い状態なのであろうか。そんな疑問をぶつけた地元のニュースサイト『The Michigan Messenger』に対し、アンソニーさんは「俺の家族は俺が大変な思いをしているときに、俺に背を向けたってわけさ。」と説明し、家族たちとの間に少なからず確執があることを臭わせてみせた。どういう理由で父の醸造所で働けなくなったかについては明言を避けたアンソニーさんであるが、家族に見放されたという話が事実であるならば、それなりの「理由」があったと解釈して間違いない。
現在アンソニーさんは、空き缶集めをするなどしてわずかな収入を得ているそうだ。例年10月から11月には初雪が降るミシガンでは大寒波の訪れも珍しくはないと聞くが、アンソニーさんをはじめとする大勢のホームレスがこのトラバース市に続々集まってくるらしい。というのもトラバース市の教会は毎晩無料の夕食を提供するチャリティーを行っているといい、教会が所有する設備の整った家屋は1日4時間使用できるという。さらに冬期には「ホームレスの人々が屋根の下で眠れるように」と市内の教会が順番にホームレスを受け入れするなど、かなりホームレスを優遇していることが人気の理由のようだ。
いずれにせよ、今回のニュースを受けマドンナもおおいに動揺していることは想像に難くない。「マドンナの『年下男好き』は不気味」と言い捨てた実弟クリストファーさんは暴露本まで出しマドンナをネタに金儲けをしたが、兄アンソニーさんもまたマドンナや家族に対し複雑な思いを抱いているようだ。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)