元スーパーモデルでポップ歌手でもあるフランスのファーストレディー、カーラ・ブルーニさん(43)が、夫のニコラ・サルコジ大統領(56)との間に第一子となる女児を出産。「ジュリア(Giulia)」と名付けられた。
度重なる噂が流れた後、5月にようやく妊娠が明らかになったカーラ夫人だが、19日午後7時30分、パリ市内の病院で3401グラムの女児を出産した。在任中の大統領の夫人が出産するのは、仏史上初めて。
サルコジ大統領は、出産の数時間前に病院を訪問。30分程度滞在した後、ドイツ・メルケル首相とユーロ危機対策について会談するため、フランクフルトへ向かった。しかし、カーラ夫人の分娩が始まったとの知らせを受け、再び飛行機に飛び乗り、パリにとんぼ返りして午後11時ごろには病院で母子と初対面。翌朝にも再度病院に母子を訪れたという。
夫人の妊娠についてはこれまで沈黙を決め込んで来た大統領府だが、19日午後10時ごろにはようやく出産を公式発表した。翌20日、カーラ夫人は自身の公式ウェブサイトに「娘のジュリアの誕生以来、いただいた沢山のお祝いのメッセージにとても深く感動しました。」とメッセージを寄せた。「この幸せな機会に、温かい親切のしるしを私達に送っていただいた全ての人々に、私と夫から感謝の言葉を申し上げます。」
妊娠生活について、カーラ夫人は出産前、仏紙『ル・パリジャン』に「率直に言って、もう耐えられないわ。今はずっと座っているか横になって時間を過ごしているの。」と不満気に語っていた。その上「今は喫煙も飲酒も出来ない。早く出産を終えて、そういうことを楽しみたいわ。」とも。
一方、今回の妊娠・出産のみならず、これまでサルコジ大統領とカーラ夫人のロマンスはタブロイド紙の格好のターゲットとなって来たことから、夫妻は赤ちゃんのプライバシーを守るためには「どんなことでもする」と宣言している。カーラ夫人は「子供の写真は決して公開しません。子供はメディアに露出させません。公共の場に姿を現すかどうかは、大人が決めて行きます。」と語っていた。これについてはすでに、夫妻のリーガルチームがヨーロッパ全般のメディアに向けて、警告を促す内容のレターを準備しているところだとも伝えられている。
カーラ夫人は前夫との間に息子が1人おり、大統領は前妻、前々妻との間に3人の子供がいる。サルコジ大統領の実父ポール・サルコジさんは、フランスの『BFMテレビ』に「14番目の孫が出来て、とても興奮しているよ。カーラは元気にしていて、出産の知らせは彼女から直接聞いた。出産で疲れたと言っていたが、それも普通のことだと思うよ。」と喜びを語っている。おめでとうございます!
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)