俳優ジョン・トラボルタ(57)が訪問していた英国で、ファストフードのケンタッキー・フライドチキン(KFC)の店に席の予約を入れようとしたが、店のスタッフに断られてしまったという。
トラボルタは、信仰している新興宗教サイエントロジーの年次総会に出席するため、ロンドンから43km南に下ったイーストグリンステッドを訪れていた。この総会は、サイエントロジーの創始者であるL・ロン・ハバード氏が1967年まで住居として住んでいた広大なお屋敷で、今はサイエントロジーの英国本部になっている「セイントヒル邸」にて毎年世界中から信者を集めて盛大に開催されるものだ。
14日、英ウェスト・サセックス州にあるKFCの店舗に一本の電話が入った。電話の主は女性で、名前を明かさずに「ジョン・トラボルタと彼のゲスト達」のために席を予約したいと店のスタッフに告げたという。しかし、そのスタッフはリクエストを「受け付けられません。」と却下し、「店に直接来て、列に並んで下さい。」と伝えたそうだ。
この店舗スタッフは名前を明かさないという条件で英紙『デイリー・メール』のインタビューに応じ、こう語った。「ミスター・トラボルタという名前を聞いて、ちょっと混乱しました。これはもしかして冗談じゃないかと思ったんです。でも、電話の主はとても真剣に頼んでいました。」どうやらこのスタッフは、この電話がトラボルタの名前を語った悪ふざけだと思ったようなのだ。
だが電話は実際に、トラボルタの下で働く代理人の女性からのものだった。トラボルタ自身も、翌15日に開かれたサイエントロジー年次総会を締めくくるガラコンサートに約1500人の参加者に交じって出席しているところが目撃されている。くだんのKFCスタッフは「でもお客様は誰であろうと皆同じ。セレブが来ようとも、特別扱いはしませんよ。」と語る。
しかしKFCの広報担当者は、このスタッフの判断をちょっと後悔しているよう。「振り返って言えば、もし本当にトラボルタさんだと分かっていれば席を予約させていただいていたと思います。でも、ハリウッドスターが来店されることはそう滅多にあることじゃないですからね。」
それにしてもトラボルタ、英国までやって来てケンタッキー・フライドチキンを予約してまで食べようとするところが、庶民的でスターらしからぬ行動である。KFCも気前良く予約してあげれば、将来彼がCMにでも出演してくれたかもしれないのに惜しいことをしたのでは!?
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)