「この俳優はもう駄目かも」と誰もが思っていたのがチャーリー・シーン(46)。どうにも止められぬ女遊び、パーティー、ドラッグ、そして深酒…。挙句の果てに大成功していたドラマ『ハーパー★ボーイズ(Two and a Half Men)』からもクビを宣告されたチャーリーに俳優としての道は閉ざされたかと思いきや、最近のチャーリーはファンも驚くほどの立ち直りを見せている。そんなチャーリーが、金曜日の夜珍しく家族とともにカメラの前に姿を現した。
チャーリー・シーンが姿を現したのはロサンゼルス。『AARP Movies for Grownups Film Festival』と呼ばれる映画祭で上映された兄エミリオの新作映画『The Way』をサポートしようと、チャーリーはもちろんのこと同じく俳優の父マーティン・シーン(71)や兄ラモンも揃ってカメラの前に登場した。チャーリーは健康そのものといった顔色で、エミリオと肩に手をかけてじゃれつく微笑ましい様子がキャッチされ話題になっている。ちなみにこの映画の主演は父マーティンであるが、監督、脚本、プロデュースは全て兄エミリオが手がけている。
先日アメリカの『Parade』誌と『Yahoo!OMG』が『2011年最もウザいセレブ』を選出したばかりだが、新婚のキム・カーダシアンに次いでチャーリーは見事(?)2位にランクイン。やはりこれも人気とメディアへの露出の多さの表れであろうか、チャーリーはこのところかつての人気を取り戻しつつある。この調子でいけば銀幕での活躍が再び見られる日も遠くないのではないかと、世界中のファンの期待は高まるばかりだ。
名優である父マーティンもかつてはアルコール依存症で苦しんだというが、80年代の中頃には完全に立ち直り今に至る。チャーリーが死んでしまうのではないかと一時は共演者らにも懸念されたが、ここが俳優としても男としても踏ん張りどころであろう。どうか自身のためにも、そして家族やファンのためにも、頑張っていただきたい。
先日『プラトーン』(1987年)と『ヤングガン』(1988年)を改めて見直した記者であるが、チャーリーは深い演技を得意とする実に良い役者である。男としての渋みが増した今、父マーティンのように味のある名優として再び映画界を盛り上げていってほしい。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)