米国発!Breaking News

writer : techinsight

【米国発!Breaking News】鬼ドッグシッター!車からリードを伸ばし犬を散歩させていた女。動物虐待の罪で告発される。(コロラド州)

米西部のコロラド州ボールダーで、チワワ犬のリードを走行する車で引きながら散歩させていたドッグシッターの女が、動物虐待の罪で告発された。女は「飼い主に頼まれたことをやっただけだ。」と開き直っている。

犬の散歩は普通、徒歩でやるものだが、走る車からリードを引いて犬を強制的に散歩させるという「鬼のようなドッグシッター」が登場した。ボールダーの地元紙『Daily Camera』が伝えた。

事件が起きたのは先週16日の朝9時頃、複数の目撃者から、ボールダーの街を走行するトヨタ『カムリ』の運転席からリードを引っ張るような状態で、小型犬が走らされているのを見た、と警察に通報があった。車は時速16km~24kmの低速で走っていたという。

目撃者の一人で、『カムリ』の後ろを自家用車で走行していたエリザベス・ウェーリーさんは、気になって車の後をつけてみると「可哀想な犬が、車に追いつこうと死にもの狂いで走っていた。」と証言する。ウェーリーさんは、犬がタイヤの下敷きになったり、後続車にはねられたりして死ぬのではないかと心配になり、ドライバーの女を何とかして停めようとしたが、女は自分の車を追い越すように手を振るだけ。何とかして車を停めさせ問いつめると、女はウェーリーさんに、「これはいつもやっていることで、犬に問題はない。」と答えたそうだ。

もう一人の目撃者、デボラ・バロスさんも同じように犬を引く『カムリ』を目撃し、自家用車に飛び乗って追跡。ドライバーの女を問いつめた。すると女は「私、車の中に銃を持ってるの。それを取って来てほしいワケ?」と逆ギレし、犬をカムリの中に押し込めると、去って行ってしまったという。

女は駆けつけた警官に動物虐待罪と、脅迫罪で連行され、ボールダー郡刑務所に入れられた。女の名前はジョアン・レネー・ゾークといい、鍼灸師兼ヨガ・インストラクターとして働く29歳。連行された際には警察官に対し、「もし犬を車から引いて散歩させるのが違法なら、そう教えてくださいよ。そうしたら、もう二度としませんから。」と話したそうである。また、実際には銃は所持していなかった。

犬はチワワ犬で、名前は「クーパー(Cooper)」というが、ゾークは「この犬は毎日3マイル(約5km)は歩かせないと、攻撃的になってしまう。自分は飼い主の望んでいたことをやっていただけ。」と警官に説明していたという。クーパーは首に、車からリードを引かれた際に出来たと思われる、新旧の切り傷があったといい、動物保護団体に保護された後、飼い主の女性の元に無事返された。

飼い主に警察が話を聞くと、時々、彼女自身もクーパーを自転車や車から引いて散歩させていたことがあると警察に告白した。しかし、飼い主は不在中にドッグシッターを頼んだゾークが、車で愛犬を引いて散歩させていたとは全く知らなかったそうだ。

ゾークは地元記者の取材に対し、犬に何ら問題はなく「自分の名に着せられた不名誉を晴らしたい。」と語ったという。飼い主もとんだ「鬼ドッグシッター」を頼んでしまったものだ。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)