米北東部のオハイオ州の小さな町で、道路脇の雑木林の中に突如、3000枚もの女性用のパンティーが投げ捨てられるという事件が起き、警察では犯人を捜している。
州都コロンバスからおよそ48km南東にあり、オハイオ州のほぼ中央部に位置する小さな町、ベルン。この町の人々が、一夜明け突然現れた大量のパンティーを発見したのは先月31日のこと。
道路脇の雑木林の中や、丘の上におよそ3000枚の女性用のパンティーが、ディスカウントストアや、スーパーマーケットの袋に入り、口をしばらずに投げ捨てられていた。袋の中身はその場に散乱し、一部は木に引っかかったり、一部は道の側に立つフェンスにぶら下がっていたりと、現場の模様は地元TVニュース『WBNS コロンバス』でもリポートされたが、それは大変奇妙かつハレンチな光景であった。袋は一つではなくいくつもあり、ベルン町内を走る道路およそ1.6kmにわたるところに、4カ所に分けて投棄されていたという。
捨てられていたパンティーは、大部分がコットン製で白にピンクやブルー、ミッキーマウス模様やストライプなど色や柄もまちまち。一部使用済みのものもあったが、多くが新品で、まだ折り畳まれたまま、梱包の袋から出されてすぐのようなものも、少なくなかったという。オハイオ州フェアフィールド郡警察の発表では、回収したパンティーは大きなゴミ袋10袋分にも上ったが、落ちているエリアが広すぎて、全て拾いきれたかどうかまだ分からないという。
ベルン町町内会理事であるジム・カーマイケルさんは、町民を代表しこの奇妙な事件について次のように語っている。「私自身ここに来て、落ちていたモノを探してみたが、来てみたら目にしている光景が信じられなかった。」「誰がこんなことをしたのか、捜し出したい。」
捜査に当たっている警察官達も、一体大量のパンティーがどこから来て誰に捨てられたのか、困惑しきっているようだ。使用済みのものと新品が交じっていたことから、「フェティッシュな性癖のある人が、数年にわたって所有していたものを捨てたのかも。」と郡警察署長のデーヴ・ファーレンさんは推測するが、「それにしてもあれだけの量のパンティーをどうやって集めたのか分からない。」とも。
ファーレンさんによると、近くで下着泥棒があったという届け出はないといい、大学生などが「悪ふざけ」のためにやったということもあり得る、と見ている。もし犯人が見つかったら「不法ゴミ投棄」の軽罪に問われることになるという。この事件、「アンダーウエア・ボム(下着爆弾)」とか、「パンティー・パズル」などと通称を付けられ、ちょっと奇妙なニュースとして全米を駆け巡っている。
(TechinsightJapan編集部 ブローン菜美)