売れっ子ラッパーのリル・ウェインによる、“I Am Still Music” ツアー・コンサートがこのほどカナダ・モントリオールのモルソン・アンフィシアターで開催された。だがその後、一行がトウガラシスプレーの被害に遭っていたことが分かった。

事件はモントリオールのクラブ、「La Mouche」でのアフターパーティにて起きた。いきなり何者かが侵入し、人の顔面に向けてシュッとやったのではない。隣の部屋から、空調ダクトシステムを利用してトウガラシスプレーを送りこみ、ウェインほか全ての人々が吸引するように仕組まれたというから悪質だ。

異様な臭気と目やノドへの刺激に気付いて、店内の全ての人が避難したが、ウェインの代理人によれば、彼やスタッフらに健康被害はなかったとのこと。一行は次の仕事先であるトロントに向け、すでに出発した。

07年に銃器不法所持で逮捕され、活躍のピークにありながら昨年3月に投獄されていたウェイン。しかし塀の中では、人々から届く支援のメッセージや愛情あふれる手紙などに触れてかなり改心し、人間的に大きく成長した様子だ。このトウガラシスプレー事件をも、鼻で笑ってあしらうような大人のオトコになったはずである。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）