1996年のクリスマス直後にコロラド州ボルダーで起きた幼女殺害事件を覚えておられる方も多いだろう。自宅で無惨にも殺害されたのは、美少女コンテストの常連だったジョンベネ・パトリシア・ラムジーちゃん(当時6歳)。実の両親や兄に殺人疑惑の目が向けられ世界中のメディアが報道合戦を繰り広げたが、犯人検挙には今なお至っていない。あの悲劇から15年。最愛の娘を亡くした家族は今、どうしているのだろう。
母親のパッツィーさんは事件前から癌を患っており、ジョンベネちゃんが逝去した10年後には家族らに惜しまれながら逝去してしまった。容疑者として世界中から疑いの目で見られ、その潔白を証明することなくこの世を去るという無念の最期であった。同じく殺人に関わっていたのではと噂された兄バークさんは、昨秋には再び警察から連絡を受けており、『殺人現場を目撃したのでは?』という疑いは完全には払拭できていない。しかしバークさんと父親であるジョンさんは、2008年にようやく行われたDNA鑑定によって、殺人に加担したという容疑を晴らしたと報じられている。
そして今年の7月、そのジョンさんが67歳にして再び結婚して話題になっている。お相手は、2009年に結婚式で出会い恋に落ちたファッション・デザイナーのジャン・ルソーさん(53)である。ちなみに2007年にジョンさんの交際相手として話題になったのは、ドキュメンタリー番組『Vanished』のホスト、ベス・ホロウェイさんであった。ホロウェイさん自身、卒業旅行中だったはずの娘が忽然と姿を消すという悲劇に見舞われており、子供を亡くした親同士の交際は全米のメディアに注目されていた。残念ながらその恋は実ることなく散ってしまったが、このたび70歳近い高齢となったジョンさんが再び人生の春を迎えたことを喜ぶ人は多い。
今年5月には音楽界の重鎮ポール・マッカートニー(69)が3度目の結婚を決めたと報じられたばかりである。熟年を迎えてなお幸せをつかむ例は少なくない。天国にいるジョンベネちゃんとパッツィーさんも、数奇な運命をたどってきたジョンさんの幸せをさぞ喜んでいることだろう。どうぞ末永くお幸せに。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)