人気ドラマ『LOST』の主役「ジャック・シェパード」を演じて一躍スターとなった俳優、マシュー・フォックス（45）が、オハイオ州でバスの女性運転手を殴り、暴行容疑で警察に連行された。当時フォックスはかなり酒に酔っていたようだ。

27日夜のこと。オハイオ州クリーブランドにあるバーの外につけていた、プライベート客向けのパーティバスに、酒に酔ったフォックスが勝手に乗り込もうとしたことから騒ぎが起きた。

バスの女性運転手、ヘザー・ボーマンさんは「招かれざる客」フォックスを自分のバスに乗せまいとして、入り口で止めようとしたものの、フォックスは静止を聞かず、ボーマンさんの胸とお腹の辺りをパンチしたという。

ボーマンさんが芸能サイト『TMZ』に語ったところでは、フォックスは酔っ払いすぎていて、彼女の指示を理解していなかったようだ。「彼はただ口を大きく開けて私を見ていたので、私は“バディ、出て行かないとだめですよ。あなたは私のバスに不法侵入しています。”と告げたんです。」とのこと。しかしフォックスはそれを聞かずに、彼女のほうにかがみ込んで、彼女の胸と股間をパンチし始めたそうだ。

ボーマンさんは身の危険を感じ、自らも自己防衛のため、フォックスの顎に一発パンチをお見舞いしたそうだが、彼はそれをまともに受けて血を吐きながら、後ろに向かってよろめいたという。「女性を殴る男から身を守る方法は、これしかなかったんです。」とボーマンさんは語る。

フォックスは現場近くにいた非番の警官によって手錠をかけられ、勾留されたが、正式に逮捕はされておらず、後に釈放されたという。ボーマンさんは29日、検事と面会して、この件を立件する方向で手続きを進めるつもりだということだ。フォックスはTVドラマ『I, Alex Cross』の撮影のために、クリーブランド入りしていた。彼は現在撮影中のブラッド・ピットの新作映画『World War Z（原題）』にも出演しているが、この事件でかなりのイメージダウンは避けられないことになりそうだ。
（TechinsightJapan編集部 ブローン菜美）